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Monday, May 4, 2020

[新型コロナ] 小物野菜苦戦続く 家庭向け販売強化 東京市場臨時開市 - 日本農業新聞

 東京都の中央卸売市場で4日、農産物の臨時開市があった。野菜は飲食店などの販路を失った小物商材が厳しい展開。政府の緊急事態宣言延長が決まり、業務需要の苦戦が長期化する様相から、卸売会社などは家庭消費を見込み、スーパーへの提案を強化する。切り花は「母の日」に向け、カーネーションを中心に相場が持ち直している。

 小物商材では、大葉の4日の東京都の卸のデータによると、1キロ1644円。上旬(4日まで)の価格は平年(過去5年平均)の半額だ。卸売会社は業務筋からスーパーに販路を切り替える。大型連休は客足が減るため仕入れを抑えるが、今年は巣ごもり消費が増加。首都圏のスーパーは1~3日の野菜売上高が前年比で28%増加。気温上昇で薬味の動きが良く、大葉は同36%増だった。

 薬味商材の小ネギは、上旬の同価格が1キロ678円と平年の13%安。「スーパーの割合を6割から8割に高めた。白ネギの代替需要がある」(卸売会社)「手頃な価格帯として連休中の注文が急増している」(JA全農ふくれん)ため、小幅安にとどまる。

 切り花は、10日の「母の日」に向けカーネーションが続伸した。スタンダードの日農平均価格(各地区大手7卸のデータを集計)は1本89円。前市から14円上げ、平年を29%上回った。卸売会社は「輸入が止まり、入荷は前年より3割少ない。取引ピークの次回も相場は維持する」とみる。ただ、業務需要の縮小で家庭消費頼みの販売は続く。花き業界は5月を「母の月」と位置付け、消費を呼び掛ける。
 

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