ディーン・フジオカ(41)が11日、東京・新宿バルト9で行われたアニメ映画「フラ・フラダンス」(水島精二総監督)公開記念舞台あいさつで自らの“三種の神器”として大好物のようかん、コーヒー、そして南米産の香木「パロサント」を紹介した。

フジオカは、故郷の福島県を舞台とした同作で、オリジナルアニメ映画初主演の福原遥(23)演じる「フラガール」を仕事に選んだ新入社員・夏凪日羽の憧れの先輩社員・鈴懸涼太役で声優デビューを果たした。「声優として、皆さんの前に立たせていただけることが、新しいスタートを切らせていただいたんだなと思いますし、生まれ故郷の福島が舞台。1人でも多く、作品を届けられるのが、自分の人生にも大きいんだと改めて感じながら、皆さんの前に立たせていただいています」と感慨深げにあいさつした。

映画の舞台となった、福島県いわき市にある“東北のハワイ”こと、スパリゾートハワイアンズは「自分が生まれる前に建って、福島にあったもの」だという。「覚えていないけれど『子供の頃に行ったでしょう』と、家族から言われた。大きな映像作品の舞台になっていることが、不思議でもあるし誇りも感じる。この作品が与える影響は、すごく大きいだろうと思う」と胸を張った。

トークの中で、支えになっているものは? と聞かれると、ディーンは「ようかんと言いたいところだけど…パロサント、ご存じですか? 香木。北米だとそこらじゅうにある。すごくにおいの強い木なんですけど、かいだりすると元気になり、リフレッシュされますね。すごい落ち着くんですよ」と、とうとうと語った。パロサントは、スペイン語で「神の樹木」を意味し、南米や中米の一部地域に生えている。香りは甘く、レモンや松のような香りがすると評する人もいる。スティック状のものを焼いたり、お香にして楽しむという。

ディーンは、瓶詰めになっているパロサントを机の上に置き、香りを堪能しているという。「火を付けて煙を炊くとかじゃないですけど、煮詰まった時に、かぐとスッとする。インスピレーションになる。ようかんとコーヒーとパロサント…三種の神器ですね」と笑みを浮かべた。水島精二総監督が「香木って言ったときに香り…アロマとか? ちょっと、興味ありますね。あとで調べようかな?」とパロサントに興味を示すと「ようかんを監督にもらって…おいしいですよね。お送りしますよ、ようかんのお礼に」と約束した。