タキイ種苗は、2021年の年末を前に、年の瀬恒例の「野菜」に関する調査を、男女310人を対象に実施。2021年の野菜の総括として今年ならではの「野菜」の世相を明らかにした。
2021年に「食べる機会が多かった野菜」は、「たまねぎ」と「キャベツ」が3年連続でそれぞれ1位と2位。一方、今年の「好きな野菜」で1位となり、同ランキングでは2017年から2020年まで4年連続で3位の「トマト」が今年はトップ5から外れた。代わって3種の野菜が同率(41.9%)で3位となり、「もやし」が2年ぶりにランクイン。「にんじん」は昨年より1ランクアップとなったほか、「ネギ」は5年間で初めてのトップ5に入った。「もやし」は「購入量が増えた野菜」で2年連続の1位となり、長引くコロナ禍にあったこの2年間、安定して低価格で購入できることから食卓に並ぶ機会が増えている。
2021年食べる機会が多かった野菜
緊急事態宣言後の生活変化
緊急事態宣言の解除により「外食」が微増する一方、「自炊」「テイクアウト・出前」が習慣化。10月1日の緊急事態宣言解除後、「外食」が「増えた」人は15.2%。一方、「自炊」は30.3%、「テイクアウト・出前」は19.7%が「増えた」としており、自粛生活での食習慣が根付いている様子がうかがえた。
緊急事態宣言解除後に「自宅での野菜摂取量が増えた人」は全体で11.6%であったのに対し、「緊急事態宣言後に運動の機会が増えた人」では33.3%。食事と運動の両面で健康意識が高まっていることがうかがえる。
また、最も野菜摂取を求める食事スタイルは、自宅で調理する「内食」時。自宅で素材から調理した食事をとる「内食」の際に野菜摂取を求める人は80.0%で、「外食」では54.2%で約半数、「中食」では60.0%ということがわかった。
約1割が「リボーンベジタブル」実践中
野菜にまつわるライフスタイルにも多くの変化が表れる中、「完全食」「代替食」「リボーンベジタブル」「ビーガン」「ベジタリアン」「フレキシタリアン」の6つの最新トピックスについて聞いたところ、いずれかを「取り入れている、もしくは関心がある」人は60.6%となった。最も取り入れられているのは「リボーンベジタブル」で約1割の9.0%が実践。SDGsの達成に向けて個人の取り組みも重要になる中、すでに一部の人は食品ロス削減のためにアクションを起こしていることがわかる。また、現在注目の「完全食」「代替食」は、4割以上の人が「取り入れている、もしくは関心がある」ことがわかった。
「ビーガン」「ベジタリアン」「フレキシタリアン」については、制限が緩やかになるにつれ関心度が高まっていく傾向が見られ、中でも「フレキシタリアン」は既に4.8%が取り入れており、4人に1人が関心を示すなど、食にまつわる新たなライフスタイルに前向きな人が今後も増加することが予想される結果をなった。
◎野菜にまつわる6つのトピックス
完全食:人間が活動するために必要な栄養素を全て含んだ食品
代替食:味や見た目を模して、別の食材を用いて作った加工食品(大豆ミートなど)
リボーンベジタブル:にんじん、大根などのヘタや青ネギ・豆苗などの根を水に漬けて栽培し、再生させること
ビーガン:完全菜食主義のこと。肉や魚をはじめ、卵やバターなどの動物性食品も口にしない人のこと
ベジタリアン:菜食主義のこと。肉や魚などは食べないが、卵やバターなどの動物性食品は口にする人のこと
フレキシタリアン:基本的には植物性食品を中心に食べるが、時には肉や魚も食べるという柔軟なベジタリアンのこと
からの記事と詳細 ( よく食べた野菜「もやし」がトップ5入り「2021年 野菜の総括」 タキイ種苗 - 農業協同組合新聞 )
https://ift.tt/3y4DVpC
No comments:
Post a Comment