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Sunday, August 29, 2021

野菜がどんどん食べられてしまう「水キムチ」のレシピ──辛味、うま味、酸味のひんやりハーモニー - メシ通

kuahbasolah.blogspot.com

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この季節、絶対に試してほしいレシピ

皆さんは水キムチをご存知でしょうか。知らないという方は、この記事を読んで覚えてください。ごく簡単なステップで最高に野菜をおいしくしてしまう、魔法の料理。

野菜がいくらでも食べられてしまうんです。

【材料】(1回に作りやすい量)

  • 白菜 200g
  • 水菜 100g
  • レタス 150g
  • みょうが 50g
  • スイカ 200g

(味付けのつけ汁)

  • りんご 100g
  • 唐辛子(みじん切り) 10g
  • ニンニク 10g
  • ショウガ 10g
  • アミエビの塩辛 50g
  • 塩 5g
  • 水 500ml

f:id:kinmasataka:20210703164909j:plain材料を用意します。まずは野菜。水キムチは白菜などの野菜を薬味と水で漬けたキムチです。

今回は白菜、水菜、レタス、みょうが、スイカを用意しました。

野菜はしっかりと水で洗っておきましょう。

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こちらがつけ汁に使う薬味や食材たち。

唐辛子を入れないレシピが一般的みたいです。それゆえ辛いのが苦手な人も食べられるのが水キムチの良さなのですが、私は辛いキムチが大好きということで入れちゃいます。

りんごは乳酸菌の餌になります。すりおろして入れることで、より乳酸発酵を促進させてうま味に変わります。

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こちらはアミエビの塩辛です。

ネットの通販や、韓国食材店などで入手できます。キムチには欠かせない食材ですが、一般的な水キムチのレシピでは入れないことの方が多いかも。

うま味と深みが増すので私は入れたい派なのですが、もちろん入れなくても大丈夫。アミエビを使わなければ、さっぱりとした仕上がりになります。その場合は小さじ1/2程度、塩を足してみてください。

ちなみに、イカの塩辛をあらみじん切りにして代用することもできます。

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りんご、ショウガ、ニンニクをすりおろして鍋に入れ、500mlの水、みじん切りにした唐辛子、アミエビの塩辛と一緒に煮立てます。

これが水キムチの味付けになります。

一度沸騰したら、火からおろして冷まします。

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これが冷めたらつけ汁の完成。これと野菜を合わせていきます。

これ自体の塩味はアミエビの持つ塩分だけなので、塩を5gほど足して味見し、ちょっと濃いかなくらいの味に仕上げます。

野菜から水分が出るので、少し強めの味付けにします。

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本来はすべての野菜をまとめてつけ汁につけるのですが、今回はそれぞれの味の違いをレポートするため、野菜ごとに小分けにしました。

みなさんがご自宅で作る場合は、もちろん最初からまとめて作ってしまってください。

ジッパー付き保存袋に野菜を入れたら、ひたひたになるくらいにつけ汁を入れて1日、部屋の中の涼しい場所で常温で放置します。

食欲をそそる野菜たち

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常温で1日経った様子がこちら。

すこしクタッとしているのがわかります。さっそく実食しましょう。

1日目のこちらはさしづめ浅漬けみたいな状態です。もちろんこの浅漬けの状態で食べても美味しいです。

常温で発酵させたあと、冬場などの暑くない日であればさらに1〜2日置くと、さらに発酵が進んでよりしっかりとした味わいになります。

夏場の室温が高い環境で置いておくと、発酵が進みすぎてしまうので要注意です。

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まずは水菜から。葉の部分はくたっとしているのですが、茎はシャキシャキとしており、これだけで立派なおかずになります。冷やし中華に入れたらおいしそう。

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こちらは白菜です。

水分が出てしなっとした様子はまさに浅漬けそのものですが、噛み締めると奥から溢れてくるアミエビのうま味と唐辛子の辛さが、食欲をそそります。ごはんにのせて食べたいなあ。

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ミョウガはさっぱりさは変わりませんが、いい感じで角がとれて、食べやすくなりました。これはざるそばの薬味に使いたいですね。おいしい。

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個人的なおすすめはこちらのレタス。

水分が多い野菜なので、自らの水分を出して、うま味を吸収している感じがするんですね。たった一枚で、ご馳走感があります。これはこのまま一品料理としても通用するうまさです。

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先ほどのレタスと同じく、誰にでも愛されるだろうと太鼓判を押せるのが、こちらのスイカの水キムチです。

甘さとしょっぱさをまとって、噛み締めると、じゅんわーと甘い果汁が口を満たします。甘いけど、ちょっとだけしょっぱい、その口当たりは、まるで気鋭のシェフが作ったスイーツのよう。

酒の肴として、お店で出てきても遜色ない味わいです。

乳酸菌たっぷりの水キムチで元気になろう

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そして、これらを本来の水キムチらしく、一つの容器で混ぜます。

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混ぜた様子がこちら。

それぞれのうま味が混じり合って、見た目からして最高にうまそうです。

もう1日だけ常温に置いて、ある程度の発酵を進ませてから、冷蔵庫に入れることにします。

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冷蔵庫に入れてすぐの様子。小さなあわがぷくぷくと浮かんでいます。これは乳酸発酵が始まっている証です。

冷蔵庫に入れてから、4〜5日めくらいが食べごろと言われています。毎日食べ比べて酸味の変化をぜひ楽しんでほしいですね。

私はスイカの水キムチが好きなので、漬けた食材を食べ切ってしまったら、このつけ汁にスイカを追加します。

こうすることでスイカの甘味が増します。それがまたうまいんですよね。

冷蔵庫に入れてから1週間で食べ切るようにしてください。

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ちなみに、この水キムチのつけ汁に、冷ました鶏がらスープを400ml、醤油小さじ1を追加したら、冷麺のスープとしても使えます。ぜひお試しください。

暑い夏は、乳酸菌たっぷりの水キムチで元気になろうじゃありませんか。

※野菜はよく洗い、キムチの保存時は清潔な状態を保ってください。万一いやな味がする場合は食べないようにしてください。

書いた人:キンマサタカ

キンマサタカ

編集者・ライター。パンダ舎という会社で本を作っています。 『週刊実話』で「売れっ子芸人の下積みメシ」という連載もやっています。好きな女性のタイプは人見知り。好きな酒はレモンサワー。パンダとカレーが大好き。近刊『だってぼくには嵐がいるから』(カンゼン)

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