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Thursday, April 30, 2020

休校中でも夏野菜の苗植える 野洲の中学生 - 中日新聞

杉江さん(右)の手ほどきで苗を植える東さん(左)と野洲さん=野洲市中主中で

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 野洲市中主中学校の一部の生徒が三十日、同校の畑で夏野菜の苗を植えた。臨時休校中で畑の管理が十分できない中、JAおうみ冨士青壮年会「絆の会」のメンバーが協力した。

 同校では、特別支援学級の生徒が中心となって畑づくりに励んでいる。臨時休校中は保護者の希望で二十人ほどの生徒を受け入れているが、畑の管理まで手が回らないのが実情だった。

 高野真知子校長(57)が、ネギやコマツナ、ホウレンソウを手掛ける農家で、二年前にPTA会長を務めていた杉江保彦さん(50)に相談すると、「仲間と一緒に手伝いますよ」と快諾。自身も加わる絆の会のメンバーに、協力を呼び掛けた。

 畑は百平方メートルほど。ジャガイモやタマネギを栽培しているが、四割ほどは草に覆われていた。この日は、杉江さんや絆の会の西直幸会長(53)ら十人ほどが駆けつけ、杉江さんと親交があるカワシマ種苗(近江八幡市西庄町)の川嶋一正さん(42)が苗を提供した。

 東湧斗さん(三年)と野洲真波登(まなと)さん(二年)、教職員がタマネギを掘り起こした後、絆の会のメンバーらが耕運機で土を耕し、畝を作った。除草と地温を上げるため、畝に黒色のビニールシートをかぶせ、キュウリ、ナス、カボチャ、トマト、ピーマンなどの苗を植えた。今後、収穫した野菜は調理実習で使うほか、教職員に販売する。

 東さんは「収穫が楽しみです。責任を持って世話をします」と笑顔。西会長は「新型コロナウイルスの感染拡大で、どこまでやっていいものか分からないが、他校からも要請があれば可能な限り協力します」と話していた。

 (松瀬晴行)

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