台風8号は6日午前5時頃、宮崎市付近に上陸した後、九州を縦断して北へ進んだ。7日未明までに朝鮮半島に達し、8日午後には日本海北部で温帯低気圧に変わる見込み。九州などでは6日、激しい雨が降り、気象庁は土砂災害などへの警戒を呼びかけている。
気象庁によると、台風8号は6日午後9時現在、長崎県対馬市の北約100キロを時速20キロの速さで北へ進んでいる。中心気圧は998ヘクト・パスカル、最大風速は18メートル。
進路周辺では激しい雨や風に見舞われ、1時間雨量は宮崎県延岡市で観測史上最大の95・5ミリに達したほか、高知県須崎市42・5ミリ、大分県由布市41・5ミリなど。宮崎市の宮崎空港では6日午前4時29分に最大瞬間風速39・6メートルを観測した。
大分県九重町の野上川では6日午前、同県由布市の養魚場経営、佐藤英昭さん(56)が死亡。死因は溺死だった。県警などによると、佐藤さんは「養魚場の水源を見に行く」と言って会社を出たという。
福岡県大木町では、自宅2階で雨戸を修理していて転落したとみられる60歳代の男性が死亡し、県などが台風との関連を調べている。このほか大分、宮崎、福岡の3県で計5人が突風にあおられて転倒するなどして負傷した。
一方、大型の台風9号は、フィリピンの東の海上を西北西へ進んでいる。8日から9日にかけて強い勢力で沖縄県・先島諸島に接近する見通し。6日午後には日本の南の海上で台風10号も発生し、気象庁は台風情報への注意を呼びかけている。
2019-08-06 11:45:00Z
https://www.yomiuri.co.jp/national/20190806-OYT1T50238/
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