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Friday, November 26, 2021

“野菜泥棒”が謝罪拒否…「犯罪だけど」開き直りも - テレビ朝日

kuahbasolah.blogspot.com

 群馬県藤岡市の農園で、野菜を盗んだ男を農家の男性が問い詰めている映像です。男は証拠を突き付けられ、犯行は認めたものの、農家の男性から謝罪を求められても、謝罪は頑なに拒否しています。

■被害者と直接対決「お前の方がおかしい」

 群馬県藤岡市の畑で、今年の7月から野菜の盗難が相次ぎ、ナス畑からは一日に300本も盗まれていたということです。

 被害に遭ったのは、群馬県藤岡市で農園を営む夫婦。この農園では、盗難を防ぐため先月、防犯カメラを3台設置しましたが、被害が収まらないといいます。

 被害に遭った農家夫婦:「最初気付いた時は、実だけ持ってかれて、(カブの)葉っぱをすごいばらまかれている状態で」「散乱してたんだよね」「ゴミを捨てていかれたみたいな」

 農園に設置された防犯カメラが捉えた映像では、黒いリュックを背負い、腕に大きなバッグを下げた人物が、手慣れた様子で、畑から次々とダイコンやカブを引き抜いていきます。

 この日は、ダイコン2本とカブおよそ10個が盗まれています。

 被害に遭った農家夫婦:「憤りはありますよね、一生懸命育ててますから」

 先月末から、今が旬のダイコンやカブを相次いで盗まれているこの農園。今月14日にも、男性が侵入し、カブが盗まれる被害に遭いました。

 3日後、被害者が畑の近くで警戒していたところ、カブを盗んだのと同じ服装の男性が夫婦の隣の畑に現れました。野菜を盗んでいるようです。男性に事情を聴くと…。

 農家の男性:「今、現在、けさ、ここでもぎ取ってたのを俺は見てる。それは泥棒じゃないのかい」
 男性:「泥棒なんだろうな」
 農家の男性:「泥棒だよね」
 男性:「うん」

 あっさり「泥棒だ」と認めたこの男性。夫婦の畑からもカブを盗んだのか聞いてみると…。

 農家の男性:「これ見てほら、これあなただよ」
 男性:「そうだよ、そう」
 農家の男性:「あなただろ」
 男性:「そうだよ、間違いないよ」
 農家の男性:「これ、何?人の畑で盗んでるんじゃないの。俺が作っているのここ。スーパーで買えばいいじゃん、それを。自分たちが頑張って、作ったものをさ」
 男性:「ここにお金ある。買おうか、じゃあこれを」
 農家の男性:「何で?盗んだものだろ。金払えばいいってもんじゃない。今まで盗んできたんだろ」
 男性:「うん」
 農家の男性:「散々盗んできて、今見つかって、捕まった。金払おうかって、おかしいだろ」
 男性:「お前のほうが、よっぽどおかしいわ」
 農家の男性:「何で俺がおかしいの」
 男性:「これ、食うなら食うで、持って行って、食べればいい」
 農家の男性:「盗んだもの食うんじゃないよ」

■警察官に悪びれず…ようやく謝罪の言葉

 野菜を盗まれた被害者に「お前のほうが、おかしい」と開き直る男性。被害者が謝罪を要求しますが…。

 農家の男性:「謝る気はないんだ?」
 男性:「ない!」
 農家の男性:「ない?」
 男性:「ない!」
 農家の男性:「絶対に謝らないんだ?」
 男性:「ない!」
 農家の男性:「一生懸命に人が作ったもの盗んで、謝る気はないんだ?」
 男性:「うん」
 農家の男性:「絶対だな?」
 男性:「うん」
 農家の男性:「分かった」
 男性:「出るとこ出て言えばいい。これはこれで、こうやったって」
 農家の男性:「ごめんなさいの一言もできないのね?」
 男性:「ああ、できない」

 頑なに謝罪を拒否する野菜泥棒。

 農家の男性:「謝る気持ちが、あるかないか聞いている」
 男性:「盗んだ物を返しますっつんだろ」
 農家の男性:「返したって、もぎ取っちゃったら、返されたって困るだろ」
 男性:「何で?」
 農家の男性:「ダメになっちゃうじゃん」
 男性:「持っていって、食べればいいじゃん」
 農家の男性:「何で食べるの?売るために作ってる」

 理解不能な言い逃れを繰り返す野菜泥棒。通報で駆け付けた警察官が謝罪を促します。

 警察官:「悪いことしたら、どうするの」
 男性:「謝るんだよ」
 農家の男性:「謝んないって、さっき俺に言ったんだよ」
 警察官:「何、威張ってんだよ」
 男性:「だけど、こんなところで…」
 警察官:「だけど、じゃねえんだよ」
 男性:「もらった…」
 警察官:「もらったんじゃないよ、泥棒だよ。何言ってるの」
 男性:「俺が悪い。すみませんでした」

 警察官に厳しく注意され、ようやく謝罪した野菜泥棒。なぜ、ここまで頑なな態度を取ったのでしょうか?

 被害に遭った農家夫婦:「今まで土手に、ちょっと形が悪いものを置いていたんですけど。それが、泥棒に助長させちゃったんじゃないかってなって」

 以前、出荷できない野菜を箱に詰め、近所の人に無料で提供していたというこの農園。善意で行っていたことが、狙われるきっかけになったのではないかと夫婦は話します。

■身のまわりに“謝らない人”…責任転嫁も

 非を認めながらも、謝罪を拒否し続けた野菜泥棒。この頑なな態度に、街の人は…。

 50代女性:「自分で農家やってみれば、気持ちになればいいのにね。とられたら、どんな気持ちかさ」「外に生えてたから、いいんだろうくらいなんだろうね」

 50代女性:「生活して作ってる農家さんの大事なものなので。どんな安いものだろうが、なんだろうが、盗みは盗みなので、謝るべきだと思いますね」

 さらに、街の人たちに話を聞くと、自分のまわりにも、悪いことをしても謝らない人がいるといいます。

 70代男性:「昔、ホテル業で、お客さんから苦情もらうじゃないですか。すぐ我々の年代だったら、ごめんなさい、何かございましたかって聞くんだけど、その人(当時の同僚)謝ると、自分が非を認めたみたいになっちゃうから、謝らなかったの」

 50代男性:「トラブル起きた時に、絶対自分は間違ってないと主張される方も、いらっしゃいますね。言った言わないとか、あなたが悪いから私が失敗したんだとか」

 20代女性:「自分が認めちゃうのは、恥ずかしいっていう思いもあるだろうし、突っ走っちゃうみたいなふうになってるのかなって思います」

 被害に遭った農家では、今後、野菜泥棒を見つけた場合、被害額に関わらず、警察に通報する方針です。

 被害に遭った農家夫婦:「カブと大根だけでいったら1000円、2000円の世界なので、そんな大した額ではないんですけど。額の問題じゃないです。おじいちゃんからせっかく受け継いだ畑なので、頑張っていきたいと思っています」

(「羽鳥慎一モーニングショー」2021年11月26日放送分より)

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