10月は「食品ロス削減月間」で、特に10月30日は「食品ロス削減の日」です。最新の日本の食品ロスの現状と、無駄なく野菜を食べ切るポイントをまとめました。動画でお楽しみください。 日本国内全体では1年間でおよそ600万トンの食品ロスが発生していると推計されていますが、このうち半分近くが家庭から発生しています。家庭からの食品ロスのうち、直接廃棄という「買ったけども使わずに捨てた」ものが96万トンもあります。 そこで、野菜を駄目にしてしまわないためにも、野菜の保存方法を確認しましょう。まず、野菜を買ってきたら取りあえず冷蔵庫の野菜室に入れておけばいいと考えていないでしょうか。冷蔵庫の野菜室は、「密閉構造で」「高い湿度を保つ」ことで野菜の鮮度を長持ちさせています。その一方、熱帯が原産のトマトや、キュウリ、カボチャなどの野菜は温度が低過ぎると味が落ちたり傷んでしまうので、野菜室の設定温度を高めにしたり涼しい日の当たらない場所で保管するようにしたりするなど注意が必要です。 “収穫後も野菜は生きている”ため、野菜の特性によって保存方法は変わります。ホウレンソウやアスパラガス、長ネギ、トウモロコシなどは、上に向かって立ち上がろうとする性質を持っているので、収穫後も横にして保存するとエネルギーを消耗して鮮度が落ちてしまいます。「収穫前の状態を好む野菜」は、立てて保存するのがお勧めです。 また、リンゴやモモ、ブロッコリー、アボカドなどは成長ホルモンの一種・エチレンガスを放出し続けるため、野菜室の中にある他の野菜に悪影響を与えてしまいます。袋に包むなどして保存しましょう。 収穫後も成長を続ける野菜もあります。「成長点」と呼ばれる細胞が白菜、キャベツ、ブロッコリーなどは芯の部分に、大根などは葉の付け根の付近にあります。この細胞は収穫後も自分の栄養を使って成長しようとするので、成長点を破壊するか切り取ることで鮮度が長持ちします。成長点を破壊するためには、芯の部分に切り込みを入れたりつまようじなどを刺せばよく、アイデア商品も発売されています。 野菜の食品ロス対策としては、見た目が悪かったり大きく育ち過ぎたりして規格にはまらないと、品質に問題はないのにスーパーなどで販売できず廃棄されてしまっている野菜も多いという現状があります。こうした規格外品を有効利用した商品もたくさん生まれています。 さまざまな形で、それぞれができる「食品ロスを減らす取り組み」にチャレンジしてみてください。
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