農林水産省は29日、野菜の生育と10月の価格見通しを発表した。8月中旬の大雨や9月上旬の天候不良の影響を受け、白菜やレタス、ナスでは10月前半は高値水準が続き、ジャガイモと玉ねぎも10月は高値で推移するという。
農水省は東京都中央卸売市場に出荷される野菜14品目について卸売価格を調査しているほか、産地や卸売会社などから生育状況など聞き取りを行い、今後の価格見通しを公表している。過去5年の平均価格と比べ2割を超えて高いと「高値」、2割を超えて安い場合は「安値」だ。
白菜、レタス、ナスでは8月中旬の大雨や9月上旬の長雨低温が生育に影響。出荷数量が減少するため、10月前半は高値となる見通しだ。10月後半は、白菜では生育が順調な茨城県産が加わり、レタスやナスでは天候に恵まれれば生育が回復する見込みもあり、いずれも平年並みに戻る見通しという。
高値が長期化しそうなのがジャガイモと玉ねぎだ。主産地の北海道では7月に高温と少雨による干魃(かんばつ)に見舞われたため、小玉傾向にあり、収量は平年を下回った。このため、少なくとも次の産地からの出荷が始まるまでは高値傾向が続きそうだ。
一方、10月前半に安値が見込まれているのはニンジン1品目のみで、10月後半には平年並みに戻る。また、ダイコンやキャベツ、キュウリなど調査対象の残る8品目では10月は平年並みの見通しだ。
足元の9月2~27日の卸売価格をみると、9品目で連続して高値を付けた時期があった。期間を通じて高値で推移したのはレタスとジャガイモで、レタスは一時2・3倍超を付けた日もあった。中旬~下旬にかけては白菜、キュウリ、ナス、トマト、下旬にキャベツと玉ねぎが、それぞれ高値をつけている。(日野稚子)
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