Daiichi-TV(静岡第一テレビ)
県内では野菜の価格が高騰し、農家からは悲鳴が上がっている。家庭の食卓にも影響を与える野菜の価格…高騰の理由とは? (買い物客) 「一番値段が気になる。これ買いたいなと思っても高いから他のものにしようと変えてしまう。」 「1か月前に比べるとかなり高くなっているので、ちょっと夕飯のメニューも考えようかなと。」 静岡市葵区のスーパーマーケットで買い物客が気にかけていたのは「野菜の価格」。 (田子重セナ店 遠藤亨店長代理) 「キュウリやホウレンソウ、ミニトマトなどは(例年の)5割近く値上がりしている。」 野菜の価格が高騰している理由とは… (田子重セナ店 遠藤亨店長代理) 「長雨の影響が大きい、それと日照不足。お盆くらいから値段が上がり始めている。ことしだけ、例年こんなことはなかった。」 こうした状況に、スーパーでは価格が上がっている野菜を小分けにして、少しでも安く販売するなど工夫している。 静岡地方気象台によると8月中旬、県内では前線や湿った空気の影響で、曇りや雨の日が多くなった。 また日照時間も県内の多くの場所で平年の半分以下となっている。 野菜の価格が高騰する中、人気を集めているのが「直売所」。 「道の駅掛川」では生産者から直接仕入れることで野菜の価格を抑えることができているという。 売れ筋の「キュウリ」は、スーパーでは1本100円ほどだが、こちらでは3本120円前後で販売している。 (買い物客) 「最近、価格が高いので、安かったから買っていこうかなと。助かる、いま野菜が高いので。」 一方、こちらの道の駅に野菜を出荷している農家の鈴木昇さんは、長雨の影響を大きく感じていた。 鈴木さんは掛川市内でキュウリやナスを育てているが、長雨による日照不足から成長が遅れ、収穫時期が1週間ほどずれ込んでいると話す。 (農家 鈴木昇さん) 「朝方に雨が多いなどして、実になるタイミングで受粉しなかったのが原因。」 夏の長雨は、生産者や家庭に影響を与えている。 静岡市中央卸売市場によると、長雨の影響で特にトマトやキュウリ、ナスなどの値段が上がっているという。 今後の見通しについては「いまが価格高騰のピーク」と話していて、9月上旬ごろから天気の回復とともに野菜の価格も落ち着いてくるのではないかと話している。
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