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Saturday, August 7, 2021

手作り野菜で新鮮フードバンク 鶴ケ谷の被災住民ら「恩返ししたい」 - 河北新報オンライン

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 仙台市宮城野区鶴ケ谷地区の市民グループ「つるがや畑プロジェクト」が、生活困窮者に採れたて野菜を届ける活動を始めた。メンバーには東日本大震災で被災し、地区の災害公営住宅で暮らす人も多く「震災で受けた恩を返したい」と意気込んでいる。

 「野菜のフードバンク」と銘打ち、6月末にスタートした。1、2週間に1回、メンバーが育てた野菜を地区の民生委員やケアマネジャーらを通じ、依頼を受けた地区の7世帯に配っている。依頼者は生活保護を受給したり年金生活だったりする低所得者だ。
 一般的なフードバンクと異なり、野菜のフードバンクは当日朝に収穫したものを配布する。プロジェクト会長の尾崎ひさ子さん(73)は「丹精込めて作った新鮮野菜を提供し、食卓に彩りを添えたい」と語る。
 プロジェクトは地区の災害公営住宅の住民らが親睦を深める目的で2017年に設立。メンバーは住宅周辺の住民を含む24人。地区で借り受けた畑3カ所(計285平方メートル)でナスやキュウリ、サトイモなどを栽培し、自家消費に回したりイベントで販売したりしている。
 昨年2月、プロジェクトの会合で「震災10年を機に支援への恩返しをしたい」との声がメンバーから出た。貧困家庭の子どもらに無料で食事を提供する「子ども食堂」を開設しようとも考えたが、集客を伴う食堂はコロナ禍で難しく、現在のスタイルにした。
 生活困窮者は栄養バランスが偏ったり、野菜が不足したりするケースが多い。尾崎さんは「栄養たっぷりの野菜を食べて生活改善につなげてほしい。バラエティーに富んだ野菜の栽培にも挑戦したい」と意欲を語る。

生活困窮者に届ける野菜作りに励むプロジェクトのメンバー

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