健康づくりのための食生活改善に向けて、県と宇都宮市が、食事により多くの野菜を取り入れるよう促す取り組みを進める。若い世代を中心に野菜不足の傾向にあるといい、バランスのよい食事で生活習慣病の予防など健康的な生活を送る地域づくりを目指す。(小川直人、原田拓哉)
県は八月の一カ月間、栄養の日(四日)と野菜の日(三十一日)に合わせ「毎日の食事をバランスよく〜野菜とタンパク質のサラダを楽しもう〜」をテーマに「とちぎ健康サラダキャンペーン」を展開する。県民の健康づくりを応援するサイト「健康長寿とちぎWEB」などでレシピを紹介するほか、食べたサラダの写真をツイッターで投稿した人の中から抽選で十人に賞品を贈る。ツイッターには県マスコットキャラクター「とちまるくん」がサラダを楽しむ動画も投稿する。
宇都宮市は七月から、「ベジタブル(野菜)をもっとたくさん(増し増しで)食べよう」の目標を掲げた「野菜(ベジ)増し」事業を展開。九月末まで、市内のスーパーなどで野菜売り場にオリジナルの広告を掲示し、野菜を使った簡単レシピなどを紹介している。
成人に必要な一日の野菜摂取目標量は三百五十グラム以上とされているが、二〇一六年度の県の調査によると、県民の野菜摂取量は男性二百七十八グラム、女性二百七十五グラムと約七十グラム(野菜料理一皿分)不足している。
県健康増進課の担当者は「感染症予防にも食生活の改善は有効だ。サラダを楽しむきっかけにしてほしい」。宇都宮市健康増進課の担当者は「市民の意識調査では二、三十代で野菜の摂取量が少ない傾向。親元を離れて一人暮らしを始めた人たちが野菜を手にするきっかけにもなれば」と話している。
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