コーヒー豆の国際相場が約6年半ぶりの高値水準となっている。主要産地であるブラジルの寒波でコーヒー豆の生育に懸念が高まっているためだ。世界的な金融緩和による投資マネーの流入も相場上昇の背景にある。国内では値上げの動きも出てきた。
コーヒー豆の国際指標となるニューヨーク市場の先物価格(アラビカ種)の30日の終値は、1ポンド(約453グラム)あたり179・55セントだった。2015年1月以来の高値だ。26日には207・8セントをつけた。直近の底値となる昨年6月の93セントから約1年で2倍近く値上がりしたことになる。
コーヒー豆の相場は、今年に入って上昇傾向が強まっていた。コーヒーの消費の4割を占める欧米で新型コロナウイルスのワクチン接種が進み、カフェや飲食店の再開が進んだためだ。さらに、冬季にあたるブラジル南東部ミナスジェライス州などが今月、寒波による降霜被害に見舞われ、収穫量が減少するとの見方が相場を押し上げた。
コロナ禍を受けた金融緩和で市場に資金があふれ、投資先として、コーヒー豆や大豆、小麦といった国際的に取引される商品に資金が流れ込んでいることも要因だ。
UCC上島珈琲(神戸市)は9月、相場上昇や円安を受けて約7年ぶりに約40の家庭用のレギュラーコーヒーを値上げする。店頭価格は約2割上がる見通しだ。カフェなどに納入する業務用レギュラーコーヒーも順次値上げするという。
「コーヒー豆の卸売価格は相場を参考に決まる」(業界関係者)ため、今後、影響が広がる可能性もある。
コーヒーは中国の経済成長による消費拡大や「スターバックス」などコーヒーチェーンの浸透で堅調に消費が伸びてきた。米農務省は今後も世界全体のコーヒーの消費量が増加すると予想する。楽天証券の吉田
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