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北海道各地の工場や建物からそのマチの産業や歴史、暮らしへの関わりを探るシリーズ「工場・建物探訪」。今回紹介するのは、室内で野菜を栽培する技術だ。 室内で野菜を栽培 “植物工場”とは 江別にある、植物工場。北海道電力が江別の農業法人と協力して作った。 LEDを使った人工の光だけで育てる施設で、実証試験としてレタスやイチゴの栽培に取り組んでいる。こうした植物工場は季節や気候に左右されない安定的な栽培施設として注目を集めている。 成長のカギを握るのは光？LEDならぬLEPとは 公立千歳科学技術大学の青木広宙准教授。研究室の中でバジルやハーブを栽培している。 一般的な植物工場で使われているLEDは、発光ダイオードのこと。青木准教授は、プラズマを用いたLEPという光を使い、植物を栽培している。青木准教授は「特徴としては太陽に近い波長を持っていて、自然に近い形で植物を栽培できる」と話す。 光は波長によって色が変わるが、それぞれの帯域が野菜の成長に必要な要素を持つ。LEPは蛍光灯やLEDよりもこの帯域が広い。そのため、野菜をより早く、より大きく成長させることができるのだという。
画像工学を専門とする青木准教授。野菜を栽培したきっかけは、植物の成長を3Dで計測する研究だ。そこで出会ったのが、LEP。蛍光灯やLEDと同じ条件でバジルの育ち具合を比べることにした。 値段はLEDの約2倍。初期費用はかかる。ただ、LEDよりも広い面積で野菜を育てられることも分かってきた。将来的な実用化も視野に入れている。 千歳のパスタ専門店。ソースに使うのは自ら栽培したバジルだが、育たない冬場は、市販のものを使っていた。数年前からは、LEPで作ったバジルを譲ってもらっている。 店主の程島さんは「蛍光灯やLED栽培の方は若干苦みとかがあったが、LEP栽培の方は苦みがなくおいしく食べられる」と味にも違いがあると話す。青木准教授によると、LEPを使えば室内で栽培できる野菜の種類を増やすこともできそうだという。 天候不順や世界的な人口増加など、一年を通した野菜の安定供給は必要な技術だ。これからの研究にも注目したい。 （2021年6月12日放送 テレビ北海道「けいナビ～応援！どさんこ経済～」より）
からの記事と詳細 ( 室内での野菜栽培 カギを握る光“LEP”とは？（テレビ北海道） - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース )
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