式典で「パレタイザー」の起動スイッチを押す来賓ら＝小松市向本折町で
コスト抑制 自動箱詰め装置など最新設備
ＪＡ小松市野菜総合集出荷場が、同市向本折町に新設され、竣工（しゅんこう）式が十日、行われた。自動箱詰め装置や製品予冷庫など、生産コストを抑えて効率を上げる最新設備を導入した。北陸最大のトマトの生産地の小松市で、さらに園芸農業に力を入れる。（井上京佳）総合集出荷場は、鉄骨造二階建てで、延べ床面積は約五千二百平方メートル。一階は市内で収穫された野菜の集荷、二階ではトマト、キュウリ、ニンジンの選果や箱詰めをする。トマトは自動箱詰め装置を県内で初めて設置。一階には野菜の入った箱を出荷用の平台に積むロボット「パレタイザー」も導入し、少ない人手で作業ができるようになった。出荷前の野菜七千五百箱を収容できる製品予冷庫も初めて導入し、出荷調整や運送費削減が可能になったという。
同市今江町の集出荷場は一九八九（平成元）年に建設。設備の老朽化などから新しい集出荷場を計画した。昨年九月に着工し、今年四月末に完成した。総事業費は十二億二千九百二十万円。国の交付金二億五千七百万円を活用した。
竣工式には関係者約七十人が出席。西沢耕一代表理事組合長があいさつで「安定した食料の出荷供給ができるよう、地域農業の発展に尽くす」と意気込みを語った。
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