コーヒー豆からできたカップで朝の一杯を。
ベルリン発のコーヒーカップ「KAFFEEFORM」。ベルリンの街中にあるカフェやロースタリーから、コーヒー豆の出がらしを自転車で回収してまわり、植物由来の原料と混ぜて独自のマテリアルを開発した。耐久性が高く、なんと1.5mの高さから落としても割れないという。可塑剤やBPAなど、環境への影響が危惧される化学物質等も一切使われていない。すべての製造工程を主にベルリンで行っており、他の原料の調達もドイツ国内で完結することで、ローカルな繋がりとCO2の削減を実現している。サイズは4種類あり、エスプレッソカップ(60mL)、カプチーノカップ(190mL)、ミルクコーヒーカップ(290mL)、そして持ち運びに便利なタンブラー(300mL)を展開している。
土壌を改善する、100%天然の完熟有機肥料。
福岡市にあるコーヒー屋「manucoffee」が土壌研究を専門とする「金澤バイオ研究所」とタッグを組み開発された「マヌア肥料」は、植物の栄養分となるミネラルを蓄え、通気性、保水性、排水性に優れた100%天然原料の有機肥料だ。豆の焙煎時に出る焼けた薄皮(チャフ)とコーヒーを淹れたあとに出るコーヒーかすに、金澤バイオ研究所の肥料「土と植物の薬膳」の原料である米ぬか、カキ殻、大豆おから、茸菌床、竹パウダー、ビール麦芽粕、草を加え、90℃の熱で発酵して作られている。酵素の力が土を健康にし、腐植によって植物の免疫力もアップするという。家庭菜園や鉢植えの肥料として、活用してみよう。
薪ストーブから漂うイタリアンローストの香り。
イギリスのコーヒーかす再生工場「bio-bean」では、薪ストーブに使う燃料「コーヒーログ」や「コーヒーペレット」を販売する。コーヒーチェーンから回収したコーヒーかすを乾燥させ、おがくずを7:3の割合で混ぜ筒型に圧縮。丸太状のログは、直径7センチ、長さ10センチの大きさで、1本につきなんと25杯分のコーヒーかすが凝縮されている。また、コーヒーかすを生ゴミとして燃やすよりも、80%もCO2の排出を削減できるという。サステナブルな事業活動が評価され、昨年10月にB Corp認証を受けた。自宅に薪ストーブがあるならば、燃やすとロースタリーのような燻し香が室内に漂う癒やしの香りに包まれてみては。
ヴィーガン処方の優しいボディスクラブ。
Photo: Instagram / @hug_browne / HUG BROWNE®︎(ハグ・ブラウン)
東京渋谷区の「THE LOCAL COFFEE STAND」から回収したコーヒーの出がらしを黒糖など100%植物由来の原料と混ぜて作られているのが、ボディスクラブの「ハグブラウン・エスプレッソボディショット」だ。ガラス瓶に入ったスクラブを手に取り、優しくマッサージをするように肌を磨き上げれば、豆や黒糖の粒が古い角質を落とし、しっとりすべすべの肌に。個包装の緩衝材には紙を採用し、プリントはすべてソイインクを使用するなど、パッケージでも徹底的にプラスチックや無駄な資源消費を削減している。売上の1%が環境保全団体「ボルネオ保全トラスト・ジャパン」に寄付されるのも嬉しいポイントだ。
Text: Mina Oba
からの記事と詳細 ( 可能性は無限大! コーヒー豆の出がらしアップサイクル最前線。【今週のサステナTips】 - VOGUE JAPAN )
https://ift.tt/3t0XdIx
No comments:
Post a Comment