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Thursday, February 11, 2021

春菊の栄養は緑黄色野菜でもトップクラス 美容と免疫力アップにも - ウェザーニュース

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2021/02/12 06:10 ウェザーニュース

冬の寄せ鍋やすき焼きには春菊が欠かせない、という方も多いと思います。春菊はハウス栽培が発達しているので1年中出回っていますが、本来は今が一番おいしい旬の時季です。

独特の香りや風味を持つ春菊は、種類によりそれぞれ個性があり、野菜でもトップクラスの栄養を含んでいるそうです。詳しい話を野菜ソムリエプロの吉田謹子さんに伺いました。

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春菊は、関西方面では「菊菜」「新菊」と呼ばれるように、キク科の野菜です。春になると黄色くてかわいい菊のような花が咲きます。

「出回っているものは皆同じように見えますが、実は大きく分けて3種類あります。九州・四国地方で栽培され、主に関西で好まれる『大葉種』、奈良県で古くから栽培されている『中大葉種』、関東と関西で広く出回っている『中葉種』です。それぞれ味も風味も異なります。

『大葉種』は柔らか、肉厚でクセが弱いです。『中大葉種』はアクが少ないのでクセが弱め、『中葉種』は最も香りが強く、まさに春菊らしい品種です。見分け方ですが、産地表示の他に、その名の通り、葉が大きくて葉の切れ込みが少ないものが『大葉種』、緑色が濃く、葉が小さめで切れ込みが大きいものが『中葉種』です。『中大葉種』はその中間ですが、サラダ用として表示されている場合もあります。

『大葉種』と『中大葉種』は肉厚で柔らかくてアクやクセが少ないので、生でも食べられます。サクサクとして香りもほんのり、サラダのアクセントにもなります。『中葉種』はアクもクセも多めで、香りも強いので、鍋物に入れると抜群の存在感があります。春菊好きな方にはたまらないおいしさです」(吉田さん)

品種によって見た目も味も違うのですね。栄養価はどうなのでしょうか。

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春菊には緑黄色野菜ではトップクラスの栄養成分が含まれているそうです。

「抗酸化作用があり、体内でビタミンAに変わるβカロテン、皮膚や粘膜の健康を保ち、風邪予防にも重要なビタミンC、骨の形成に必要なカルシウム、貧血予防に役立つ鉄分、妊娠初期の女性にはとても大切な葉酸などがたっぷり含まれています。

また、春菊といえば独特の香りがありますが、この香り成分はペリルアルデヒドといい、免疫力を高めたり、胃腸の調子を整え、咳を鎮める効果もあります。春菊のクセが少し苦手、という方も少なくないと思いますが、栄養価に富んだ野菜なので、ぜひ食べていただきたいですね」(吉田さん)

春菊の強い香りやクセが苦手という方には、生でも食べられる「大葉種」や「中大葉種」がおすすめです。鍋物、おひたし、てんぷら、サラダなどオールマイティな春菊をしっかり摂って、旬の味わいとヘルシーを手に入れましょう。

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