外食大手「ワタミ」（東京）が、血糖値を下げる効果があるとされる「キクイモ」の栽培を群馬県高崎市倉渕地区の農場で始めた。キクイモを使ったチップスなどの開発、商品化にも力を入れ、健康に良い県産野菜として売り出していく方針だ。
キクイモはキク科の多年草で、ショウガのような形をしている。豊富に含まれている食物繊維「イヌリン」に、食後の油分や糖分の吸収を抑えたり、腸の調子を整えたりする効果があるとされる。同社は渡辺美樹会長の方針で、レタスを栽培していた高崎市の農場約１６ヘクタールの一部を使ってキクイモの生産を開始。１１月に２０トンを初めて収穫した。
同社では、キクイモのシャキシャキした歯ごたえやほのかな甘みを生かした茶やチップス、炊き込みご飯などの商品も開発。１１日から高崎市内にあるグループ店舗で提供を始め、今後、宅食事業などにも展開する。一方、収穫してから日持ちしないという難点があることから、県内に加工場を設けることも検討している。
同日には同社の渡辺会長が山本知事を訪問。渡辺会長は「調べるほどにキクイモはすごい。群馬から世界に広げたい」と話した。山本知事は「コロナ禍で健康への関心が高まっている。県も協力をしていきたい」と応じていた。
からの記事と詳細 ( 油分・糖分の吸収抑え、血糖値低減も…健康野菜キクイモの栽培開始 - 読売新聞 )
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