(上)加賀さんまるしぇで販売している野菜やソフトクリーム(下)農園の野菜が並ぶ店頭=いずれも加賀市加茂町の加賀さんまるしぇで |
「食の大切さ学んで」
加賀市でジュニアサッカークラブなどを運営する「リオペードラグループ」が、同市加茂町の複合施設「でぽるたーれKAGA」内に、自社栽培の野菜やおにぎりの販売店をオープンした。同社は健康に良い野菜を子どもたちに食べてもらおうと三年前、農業部門を創設。無農薬にこだわっており、代表の八嶋昴旺輝(しょうき)さん(39)は「子どもたちに食の大切さを学んでほしい」と話す。(坂麻有)
同社は、学童保育や障害児のデイサービスなども経営し、計五百人の子どもが通っている。食育の一環として二〇一七年、運営する、でぽるたーれKAGA隣に八千平方メートルの農園を開設。栽培した野菜の販売店として今年一月、「加賀さんまるしぇ」をオープンした。スポーツクラブが農産物の栽培と販売を手掛けるのは珍しいという。
販売店には、店員の沢田旺祥(あきやす)さん(21)らが栽培した小松菜、カブなど十種以上の野菜が並ぶ。農園の無農薬野菜を具にしたおにぎりも販売している。具は、「とりそぼろ人参(にんじん)」や「味噌(みそ)ネギ」などがある。今後は季節ごとにおにぎりの具は栄養価の高い旬の野菜に変えていく予定で、沢田さんは「子どもたちに安心安全な野菜を食べてもらい、健康な体づくりをしてほしい」と願う。
店にはソフトクリームもあり、小松市の豆腐店「織田屋」の黒豆きな粉などをトッピングできる。店員の沢田昂代(たかよ)さん(23)は「一般の方にも来てもらい、野菜を食べるきっかけにしてほしい」と来店を呼び掛ける。
農園では、沢田さんらが大根やネギなど三十種を育てている。加賀市や小松市のコープいしかわの店舗などで販売しているほか、デイサービスの子どもに無料で食べてもらっている。昨年十一月にはサツマイモの収穫体験会を開き、小中学生五十人に、自分で掘ったイモを持って帰ってもらった。沢田さんは「自分で取ったことで農家の大変さや食べる喜びについて考えを持てる」と話す。収穫イベントは今後も開き、食の大切さを伝えていく。
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April 07, 2020 at 03:12AM
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無農薬の味 子どもに 野菜、おにぎりの店 加賀に開業 - 中日新聞
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