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Friday, January 24, 2020

植松被告「差別、働く中で生じた」「自分には責任能力ある」 相模原殺傷公判(毎日新聞) - Yahoo!ニュース

植松被告「差別、働く中で生じた」「自分には責任能力ある」 相模原殺傷公判(毎日新聞) - Yahoo!ニュース

 相模原市の障害者施設「津久井やまゆり園」で2016年7月、利用者ら45人を殺傷したとして殺人罪などに問われた元同園職員の植松聖(さとし)被告(30)は24日、横浜地裁(青沼潔裁判長)の裁判員裁判で「自分には責任能力がある」と述べ、刑事責任能力がなかったとして無罪を訴える弁護人の主張を明確に否定した。被告は法廷で障害者に対する差別的な発言を続け、そうした考えは園で働く中で生じたと答えた。

 弁護側による被告人質問がこの日から始まり、被告が自らの弁護人の主張を「間違いだ」と指摘する展開となった。被告はやや緊張した面持ちで弁護側の質問に答えていた。

 被告は被告人質問で重度障害者を念頭に「意思疎通が取れない人間は安楽死させるべきだ」という異常な考えを語り、その理由を「無理心中や社会保障費など多くの問題を引き起こしている」と持論を述べた。園で働く中でこの考えが芽生えたという。

 被告は事件前に「障害者を抹殺できる。許可をください」との手紙を東京都内の衆院議長公邸に持参し、16年2月に措置入院している。実行を決めた時期を問われると「自分でやろうと思ったのは措置入院中」と答え、入院前は「自分で手を下してやろうとは思わなかった」と述べた。

 動機については「お金をもらって楽しい生活をしたかった」と回答。金を得るためには「社会の役に立つか犯罪をするか」が必要と語り、障害者を殺害することが「役に立つことだと思った」と説明した。

 また、16年3月ごろ、米大統領選への出馬の動きを見せていたトランプ氏の排他的な主張を聞いて「自分も真実を言っていい」と感じて、事件に傾斜したという。当初は同年10月に事件を実行しようと考えていたが「誰かの耳に入ったら自分が殺されることもあるかもしれないと思った」ため、決行時期を早めた。

 弁護側は被告は大麻を常用し、事件時は大麻精神病やその他の精神障害により善悪を判断する能力や行動を制御する能力がなかったと主張している。事件当時の心理状態を問われた被告は「重度障害者を殺傷しているのはわかっていた」と説明。弁護側が自ら出頭した理由を聞くと、被告は「犯罪とわかっているから自首することに意味があると思った」と答えた。

 今後の裁判について、被告は「2審、3審と続けるのは間違っている」と述べ、1審で終わらせたいとの考えを示した。

 一方で、23歳ごろから使用しているという大麻のことに話が及ぶと持論を長々と展開し、弁護側が質問内容を変えても「大麻の話をもう少ししたい」と求めていた。質問が長時間に及び、弁護側が被告に体調を尋ねて休廷を申し出る場面もあった。

 起訴状などによると被告は16年7月26日未明、園に侵入して入所していた19人を殺害、26人に重軽傷を負わせたとされる。27日も被告人質問があり、3月16日に判決を予定している。【中村紬葵、国本愛】

 ◇遺族「怒りを通り越してあきれている」

 事件で重傷を負った尾野一矢さん(46)の父剛志さん(76)は公判終了後、「被告には何を言っても駄目なんだという思い。怒りを通り越してあきれている」と振り返った。

 剛志さんは被害者参加制度を利用して出廷し、被告人質問に耳を傾けた。これまでと同様に「意思疎通が取れない人間は安楽死させるべきだ」などと差別発言を繰り返した植松被告に対して、剛志さんは「言っていることは支離滅裂だ」と批判。「僕らの頭では、どう考えても彼の思いつくようなことは考えられない。理解に苦しむ」と話した。【木下翔太郎】

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2020-01-24 12:19:01Z
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