東日本を襲った記録的な大雨から一夜明けた26日、冠水や土砂崩れが相次いだ千葉県などで次々と被害が明らかになった。読売新聞のまとめでは午後1時現在、千葉、福島両県で死者は10人、行方不明者は3人。河川の氾濫が起きた地域では、住宅や道路に押し寄せた水が引かず、住民らが朝から対応に追われた。
気象庁によると、26日午前9時半までに観測された24時間の最大雨量は、千葉県市原市で10月の観測史上最大となる285ミリ、同県佐倉市で248ミリ、福島県いわき市で198ミリを記録した。いずれも、10月1か月分の平年雨量を超えた。
千葉県では、茂原市と長柄町で、いずれも一宮川に流されたとみられる中年男性1人と、88歳、54歳の男性が死亡。長南町では水没した車内などから91歳と81歳の男性遺体が見つかった。
千葉市緑区では25日に発生した土砂崩れで60歳代と40歳代の女性、60歳代男性が亡くなった。市原市でも50歳代女性が死亡した。
このほか茂原市で男女2人が行方不明となっている。
福島県相馬市では26日朝、海水浴場で60歳代女性とみられる1人の遺体が見つかり、女性の30歳代の息子が行方不明という。
千葉県によると、県内では市原市の養老川や茂原市の一宮川など15河川が氾濫した。茂原市では26日朝も中心部が浸水。JR総武線や東関東道が通る佐倉市でも鹿島川の氾濫で市街地が広範囲にわたって水につかり、水没したトラックや車もあった。
同県の交通機関は、総武線の八街―成東駅間で路盤が流失し、復旧まで数日かかる見込み。成田空港では25日、電車の運休などで足止めされた利用客約3000人が一夜を過ごした。
同県教育委員会などによると、県内の公立学校では25日に帰宅できなかった児童・生徒834人が学校などに泊まった。
2019-10-26 03:54:42Z
https://www.yomiuri.co.jp/national/20191026-OYT1T50133/
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