台風15号による千葉県の大規模停電で、東京電力は十二日、県内で停電が続く自治体のうち、千葉市や八千代市、印西市、四街道市の四市が全域で同日中に復旧するとの見通しを明らかにした。県内では午前十一時現在で約三十三万四千戸が停電しており、東電は一万一千人態勢で作業に当たるが、県内の全面復旧は十三日以降になるとしている。
十二日には市原市の一部なども復旧する見込みで、停電戸数は三十万戸前後になる見通し。
同日午前の千葉県の発表では、停電のほか約三万戸が断水したままで、連日の猛暑が重なり、避難生活をする住民には大きな負担となっている。断水している自治体では、給水車で給水するなどの対応をした。
十二日午前に東京都内で記者会見した東電は、大型作業車を搬入するための倒木の伐採や、電柱や電線など設備の損傷が想定を超えているのが、復旧に時間がかかっている原因と説明。十一日中の全面復旧とした当初の見通しから大幅に遅れたことには「被害想定が甘かった」と釈明した。
千葉県の森田健作知事は十二日の記者会見で「東京電力には一層の努力をお願いしたい」と述べ、早期復旧と正確な情報発信を要請したことを明らかにした。
2019-09-12 05:24:50Z
https://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201909/CK2019091202000281.html
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