京都市伏見区のアニメ制作会社「京都アニメーション」第1スタジオで起きた放火殺人事件で、京都府警は2日、死亡した10人の身元を実名で公表した。事件では35人が亡くなった。残る25人は、府警が公表の時期や方法について、同社と引き続き協議を進める。事件発生から半月。同社側が府警に匿名を強く求めてきた経緯があり、身元公表が遅れていた。
府警がこの日公表した死者のなかには、「アニメ界のレジェンド」と呼ばれ、同社がオリジナル作品で高い評価を受ける礎を築いた取締役の木上益治(きがみよしじ)さん(61)のほか、「京アニ」を代表するアニメーターも含まれていた。木上さんは、同社初の自主制作作品(2003年)で監督を務め、多くのアニメーターを育ててきた。
取締役の武本康弘さん(47)の死亡も公表された。京アニブームを巻き起こしたSF学園ドラマ「涼宮ハルヒの憂鬱」シリーズ(06年テレビ放送開始)を手掛けるなど、同社を代表する監督の一人だった。多くのファンを獲得するキャラクターを生み出し、作画監督として活躍した西屋太志(ふとし)さん(37)も含まれていた。【小田中大、福富智、南陽子】
2019-08-02 07:26:00Z
https://mainichi.jp/articles/20190802/k00/00m/040/141000c
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