冬の寒さが一層厳しくなりました。今回はこの冷たい寒風のおかげでおいしくなる、切り干し大根を使ったレシピを紹介いたします。
切り干し大根は大根を細く切り、天日で干して乾燥させたもの。地域によっては「千切り大根」とも呼ばれます。日光を浴びることで甘みが増し、寒さが厳しいほどおいしくなるといわれ、水分が抜けることによる独特のシャキシャキとした食感があります。細切り以外にも縦四つ割りなどにする「割り干し大根」や短冊切りにする「平切り大根」、ゆでてから干す「ゆで干し大根」などがあります。
宮崎県が主な産地ですが、茨城県でも大根を収穫している家庭で作っている様子をたまに見かけます。甘酢液に漬けてハリハリ漬けにしたり、水戸市では昔から納豆と交ぜ合わせた伝統料理、そぼろ(しょぼろ)納豆にも使われたりしてきました。
水で戻すと100グラムになる切り干し大根25グラムと生の大根100グラムで栄養価を比較すると、カルシウムは約5倍、カリウムと食物繊維は約3・8倍、葉酸は約1・5倍あります。水で戻す際に戻し汁に栄養素の一部が溶け出てしまうので、最初に汚れをザッと洗い流したら3倍の水で落としラップをして戻すか、水をもみ込むようにして戻すのがオススメです。
乾物なので常温保存ができますが、時間がたつにつれ茶色く変色しやすいので、冷蔵庫で保存すると少し変色を抑えることができます。戻し時間が短く、水で戻せてそのまま食べられるので非常食としても重宝します。今回のレシピはニンジンを電子レンジで加熱するので、火を使わず作れます。エネルギーと食塩は控えめですが、ボリュームたっぷりで食べ応えのある一品です。ぜひ作ってみてください。
◆材料 2人分
(1人当たり105キロカロリー 食塩相当量1.0グラム)
切り干し大根40グラム、ニンジン40グラム、キュウリ50グラム、しょうゆ小さじ2、ごま油小さじ1/2、黒すりごま大さじ1
◆作り方
(1)切り干し大根は水で戻し、食べやすい長さにざく切りにする。ニンジン、キュウリは千切りにする。
(2)ニンジンは耐熱ボウルに入れてふんわりラップし、電子レンジの600ワットで2分間加熱し、粗熱を取る。
(3)ボウルに水気を搾った切り干し大根、キュウリ、ニンジンを入れ、しょうゆ、ごま油、黒すりごまを入れてあえる。
<やまと・さおり> 管理栄養士、料理研究家。1989年、水戸市生まれ。東京農大卒。市内で「お料理教室オムスビ」を開講している。
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