毎日おいしいそうめんが食べたいので
そうめんが食べたい毎日です。
窓を開けると蝉しぐれ、生ぬるい風が吹き込んでくる朝、朝ごはんのファーストチョイスはそうめん。
氷水でキンキンに冷やしたそうめんを、刻みみょうがを入れてごま油を垂らしたつけ汁でいただくのが定番です。
そんなある日、こんな本が発売されているのを見つけました。
『揖保乃糸 毎日食べたいそうめんレシピ』(ワニブックス・刊/兵庫県手延素麵協同組合・監修)
そうめんの定番にして究極、兵庫県が誇るあの揖保乃糸(この漢字、PCで一発変換できる!)の兵庫県手延素麵協同組合が監修した公式レシピ本です。
揖保乃糸にはご家庭用の上級品から贈答用の特級品まで何種類ものグレードがありますが、ご家庭用のものでもスーパーのそうめん売り場では不動のセンター!
つるつる具合、コシのしなやかさが間違いないのです。そして時々贈答品でいただく箱入りの高級品は、食べながら思わず背筋が伸びてしまう端麗さ。
そして、この本に掲載されているレシピはなんと80種類!
斬新なメニューも数多くあり、どれもこれもおいしそうなんですが、とりあえず暑すぎる今! 食べてみたい涼しげで爽やかなレシピ3種類を選んで実際に作ってみました。
本当においしいそうめんのゆで方
そうめんの基本はまず「ゆで」。こちらの本から基本のゆで方を紹介しましょう。
1.たっぷりの湯にパラパラ入れる
そうめんの帯はあらかじめほどいておく。大きめの鍋にたっぷりの湯(2束に湯1Lが目安)を強火で沸かし、そうめんをパラパラとほぐすようにして入れる。
2.沸騰するまで強火でゆでる
めんがくっつかないように箸で軽くほぐしながら、強火でゆでる。湯が再度沸いたら、吹きこぼれないように火加減を調整しながら1分30秒〜2分ゆでる。
3.流水でしっかりもみ洗いする
ゆであがっためんは素早くざるにあげ、水をかけて粗熱をとる。清水を流しながら、手でしっかりともみ洗いする。ざるに入れたまま氷水にさっとつけてしめ、水けをきる。
(『揖保乃糸 毎日食べたいそうめんレシピ』より引用)
さて、今回はスーパーで2種類の揖保乃糸を買ってきました。
左は高級な特級品300g(600円台〜)、右はいつも買っている上級品300g(300円台〜)です。この2種類をレシピによって使い分けてみます。
梅とろつけそうめん
最初はつけタイプ。つけ汁をちょっといつもと違う凝ったものにしてみましょう。
そうめんの食感をしっかり味わいたいので、特級品の方を使ってみました。
材料と作り方は本から紹介します。本では2人分で解説されていますが、筆者は1人分にして作っています。
【材料】(2人分)
- そうめん 3束
- 梅干し 2個
- 長いも 80g
- 大葉 2枚
- 海苔の佃煮 小さじ2
- めんつゆ(ストレートタイプ) 1/2カップ
- ピーナッツ 適量
梅干しは種を除いて細かく叩く。長いもは 皮をむいてポリ袋に入れ、めん棒で叩いて 細かくする。大葉はせん切りにする。
(『揖保乃糸 毎日食べたいそうめんレシピ』より引用)
めん棒を出すのが面倒だったので、包丁の柄で長いもを叩きつぶしました。
このように材料をそろえました。
この時点でそうめんをゆで始めます。
そうめんは表示通りにゆでてざるにあげ、 流水でよくもみ洗いする。氷水にさっとつけ、 水けをきる。
(『揖保乃糸 毎日食べたいそうめんレシピ』より引用)
器に盛り、大葉をのせる。
別の器にめんつゆを入れ、梅干し、長いもを加え、海苔の佃煮、砕いたピーナッツをのせる。
(『揖保乃糸 毎日食べたいそうめんレシピ』より引用)
出来上がり!
涼やかにおいしそうに出来上がりました。このそうめんはいつもは手が出ない特級品です。期待に胸がふくらみます。
いい具合にゆであがったそうめんに具材をしっかり絡めていただきます。
まず梅干しが爽やか! そして粗くつぶした長いもがシャキシャキして食感が心地よいです。普通長いもは擦りおろしてトロロにすることが多いと思うのですが、つぶすの正解です。
海苔の佃煮でつけ汁に香りとコクがプラスされていて、さらにピーナッツでカリカリの食感と香ばしさが。
それにさすが特級品そうめんです。のどごしはあくまでも軽やかなのに、小麦の芳醇な甘みと香りが鼻腔をくすぐります。
つるつるでシャキッとした高級そうめんが生きる優秀なつけ汁。手に入りやすい材料だけで出来上がるのもポイントが高いですね。
タイ風混ぜそうめん
さて、次は筆者の大好きなタイの春雨サラダ、ヤムウンセンをイメージしたタイ風混ぜそうめんです。
味が濃いめで辛いので、そうめんはご家庭用の上級品にしました。これも十分おいしいのです。
つけタイプのそうめんだと、朝ごはん、昼ごはんのイメージですが、これなら夜の酒の肴にもなりますよ。
今回も1人分で作ります。手持ちになかった材料は他のもので代用しています。
【材料】(2人分)
- そうめん 2束
- 海老 6尾
- 紫玉ねぎ 1/4 個
- 赤パプリカ 1/8 個
- 細ねぎ 5本(※筆者はミントで代用)
- ライム(くし形切り) 2切れ(※筆者はレモンで代用)
- サニーレタス 適量(※筆者はレタスで代用)
- ピスタチオ 3〜4粒
(A)
- めんつゆ(ストレートタイプ) 大さじ2
- ナンプラー 大さじ1
- 砂糖 小さじ1
- 赤唐辛子(輪切り) 1本分
その他、辛いものが好きなので青唐辛子も足しました。
海老は殻をむいて尾と背ワタを除き、ゆでる。紫玉ねぎは縦薄切りにし、赤パプリカは細切りにする。細ねぎは4cm長さに切る。
(『揖保乃糸 毎日食べたいそうめんレシピ』より引用)
具材はこんな感じでそろえました。
Aの材料を混ぜてタレを作っておきました。
そうめんは表示通りにゆでてざるにあげ、流水でよくもみ洗いする。水けをきってボウルに入れ、混ぜ合わせたAを加えて混ぜる。
(『揖保乃糸 毎日食べたいそうめんレシピ』より引用)
具材を加えてさらに混ぜ、サニーレタスと一緒に器に盛る。
(『揖保乃糸 毎日食べたいそうめんレシピ』より引用)
ライムを添え、砕いたピスタチオを散らす。
(『揖保乃糸 毎日食べたいそうめんレシピ』より引用)
盛り付けて出来上がり。まさにヤムウンセンのそうめん版ですね。
おいしいこと間違いなしです。
やはり、間違いない! ビールが進みまくりです。
このタレを使えば、具材がないものは省略してもなんとかなります。手軽に気楽に日常の酒の肴に作ってみましょう。
とろーりなすのぶっかけそうめん
お次はぶっかけタイプ。旬のなすを使います。
なんとなく高級感がある雰囲気なので、そうめんは特級品の方にしました。
今回も1人分で作りました。
【材料】(2人分)
- そうめん 3束
- なす 2本(約200g)
- いくら 大さじ2(※筆者は明太子で代用)
(A)
- めんつゆ(ストレートタイプ) 3/4 カップ
- 水 1と1/2 カップ
- しょうがのしぼり汁 小さじ1
オリジナルのトッピングはいくらなのですがスーパーで探したらすごく高い!
なので明太子で代用しました。
A を混ぜ合わせて冷やしておく。
(『揖保乃糸 毎日食べたいそうめんレシピ』より引用)
なすは皮をむいて、1本ずつラップで二重に包み、電子レンジで3分加熱する。ラップで包んだ状態のまま氷水に入れ、冷やす。粗熱がとれたら縦に食べやすい大きさに手でさく。
(『揖保乃糸 毎日食べたいそうめんレシピ』より引用)
今回は時間があったので、500wの電子レンジで3分加熱したなすは冷蔵庫に入れて冷やしておきました。焼きなすにしても香ばしくていいと思います。
準備した具材。材料には入っていませんが、冷蔵庫に余っていた大葉(分量外)もお好みで足しました。
そうめんは表示通りにゆでてざるにあげ、流水でよくもみ洗いする。氷水にさっとつけ、水けをきって器に盛る。なす、いくらを順にのせ、冷やしておいたつゆをかける。
(『揖保乃糸 毎日食べたいそうめんレシピ』より引用)
全部盛り付けて出来上がりました!
しょうがをしぼった残りももったいないのでトッピングしました。
冷たくてトロトロのなすは最強。
そうめんになすを絡めていただきます。
トロトロのなすとつるつるのそうめんのハーモニー! 明太子も大葉もいい仕事しています。
これはランチにも酒の肴にも万能なおいしさ! うちの定番に決定です。
今回作ったそうめんレシピ、どれも目からうろこのおいしさでした。
つるつるの食感でクセのないそうめんは、どんな味でも受け止めてくれます。そういえば、タイカレーをそうめんで食べるのもいいですね。
まだまだ広がるそうめんの可能性。
皆さんの自慢のそうめんレシピもぜひ教えてくださいね。
書いた人:工藤真衣子
カメラマン。美しい人が好きなのでグラビア、音楽が好きなのでライブ写真、映画やドラマが好きなのでスチール写真、美味しい食べ物が好きなのでグルメ写真。雑誌、WEBなど各メディアで活動中。趣味は美味しい料理を作って食べること。子供写真スタジオ「アトリーチェ」の経営もしております。
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