鈴木裕
【愛知】コーヒー豆生産地の応援に、コメダ珈琲(コーヒー)店を展開する株式会社コメダ(名古屋市)が取り組んでいる。「くつろぎの持続化投票」もその一つ。生産地が抱える社会課題の解決に貢献し、コーヒー豆の持続可能な生産につなげようという取り組みだ。
気候変動によってコーヒー豆の生産地が激減するといわれる「コーヒーの2050年問題」。コーヒーを通してくつろぎの空間を提供してきたコメダにとって「生産地が減ってしまうのは大きな問題」とサステナビリティ推進室の間宮彩乃さんはいう。
9月26日の「くつろぎの日」に始まった「くつろぎの持続化投票」は、コーヒー生産に危機が迫りつつあることに関心を持ってもらうのがねらいだ。
コメダの特設サイト(http://komedacomestrue.komeda.co.jp/touhyou/)で、生産地を応援するプロジェクトを選び、投票してもらう。プロジェクトは、「女性活躍」「子どもの学習」「環境保全」の三つ。最も多くの票を集めたプロジェクトをコメダが実施する。
全国のコメダ珈琲店約900店に置いてあるポスターや卓上ポップのQRコードから特設サイトにアクセスできる。だれでも1日1回、12月31日までの期間中は何度でも投票できる。これまでに1万2千件を超える投票があったといい、間宮さんは「お客様がどんな課題に関心があるのかがわかって興味深い」と話す。
コメダは創業50周年の18年に、自然環境や社会システムの維持といった持続可能性を追求するサステイナビリティー活動として“心にもっとくつろぎを”プロジェクトを始めた。生産農家に配慮したコーヒー豆の調達や、店舗に太陽光発電のパネルを設置してCO2の削減を進めるなど、社会課題の解決に力を入れてきた。
間宮さんは「コメダのコーヒーは、生産農家への栽培指導や公正な取引、環境保全など、持続可能な方法で生産されたコーヒー豆を100%使用している。これからもお客様においしいコーヒーを飲みながらコメダでくつろいでいただけるよう、できることからコツコツと地道にサステイナビリティー活動に取り組んでいきたい」と話していた。(鈴木裕)
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