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Monday, August 16, 2021

加工・業務用野菜100万トン超 旺盛な需要、政策奏功 19年 - 日本農業新聞

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 カット野菜など加工・業務用に使う国産野菜の出荷量が増えている。農水省の調査によると19年は106万トンとなり、前年比7万2000トン(7%)増。14年度に比べると18万7000トン(21%)増えた。同省も支援しており、30年の出荷量を145万トンとする目標を掲げる。

 加工・業務用の出荷量はキャベツ、タマネギ、ニンジン、ピーマン、ハクサイなど指定野菜14品目の合計値。同省の作物統計を基に集計した。

 加工・業務用野菜の需要は伸び続け、15年には全体の6割を占めた。単身世帯や共働き世代の増加による中食・外食需要の拡大が背景にある。だが加工・業務用は年間を通じた安定出荷が求められ、輸入野菜の割合が高いのが課題だ。

 輸入品からのシェア奪還に向け、政府は13年に策定した農林水産業・地域の活力創造プランで「今後10年間で加工・業務用野菜の出荷量を5割増やす」目標を設定。具体的な数量として20年度に133万トンとした。その後、19年に策定した「農業生産基盤強化プログラム」では、30年に145万トンと新たに定めた。

 同省は家庭用から加工・業務用への転換を進める産地に、被覆資材や防除資材などの経費を補助する事業を13年度から続ける。21年度予算では10億5900万円を計上。強い農業・担い手づくり交付金や20年度第3次補正予算に盛り込んだ「産地生産基盤パワーアップ事業」でも、JAなどを対象に野菜のカット機械、冷凍冷蔵施設などの導入にかかる経費を助成する。

 同省は「需要の増加や、支援策の効果が出ている」(園芸作物課)とみて、こうした支援策を来年度以降も続けたい考えだ。

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