停滞する前線の影響による大雨が降り始めてから18日で1週間となった。長崎県内の雨脚は弱まったものの大雨警報(土砂災害)は18日夜も発令中だ。長雨により野菜の価格が高騰するなど食卓にも影響している。【松村真友、中山敦貴】
雨は11日午前3時ごろから降り始め、18日午後4時までの総雨量は、雲仙岳1266ミリ▽長崎市長浦岳1153ミリ▽島原市928ミリ――などを記録。3地点とも8月の平均降水量の4倍近くになった。18日の24時間降水量は、雲仙岳195ミリ▽松浦市148ミリ▽長崎市長浦岳147ミリ。ピーク時に比べ雨は弱まったものの、雲仙市に土砂災害警戒情報が出るなど緊張が続いた。
長崎地方気象台は、19日午後6時までの県内の24時間降水量を120ミリと予想しており、引き続き土砂災害などに警戒するよう呼びかけている。また19日以降は県内の最高気温が30度近くまで上昇する見込みで、熱中症にも注意する必要がある。
「全般的に品薄」
長雨により鮮魚や野菜などの品薄や価格高騰が続いている。
「魚種問わず、全般的に品薄だ」とこぼすのは、長崎市の新大工町商店街にある鮮魚店の男性店員(56)。「雨で漁ができていないから仕方ない。17日から店を開けているが、コロナもあるし、客足は例年より全然少ない」と困り顔だった。
同商店街の西山青果店は、普段の2倍の高値となる1本100円で店頭に並ぶキュウリを手に取る客はまばら。店主の西山秀生さん(72)は「盆前と比べ仕入れ値が3倍ほどになった。ナスも倍以上だ。このまま降り続くと経営的にきつい」とため息をついていた。
農林業被害202件
県農政課によると、17日午後2時までに県内の農林業被害が202件報告された。主に、島原半島と県央の広い範囲で被害が相次ぎ、農地と周辺の水路などの損壊が計177件、山腹崩壊や地すべりが計14件だった。
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