「食材はできるだけ与謝野産、丹後産にこだわっています」。九条ねぎの卵とじ、大豆のサラダ、ナスの揚げ浸し-。京都府与謝野町の「森のレストラン」のバイキングに並ぶ約50品もの料理を前に、運営する「リフレかやの里」管理者の藤原さゆりさん(58)は力を込める。
地元農家を応援するのも役目といい、売り先が限られる規格外の野菜も活用する。料理は手間ひまを惜しまず、ジュースやゼリーも、季節の野菜や果実を使った自家製。「たくさん野菜を食べてほしい」と薄味に仕上げ、常連客は「野菜が好きで、味付けもいい。スタッフとも顔なじみ」と笑顔だ。郷土のごちそう「丹後ばらずし」も家庭と同じ方法で作り、サバそぼろのほのかな甘みが口に広がる。
一方、森のレストランは、障害のある人の就労支援の場としての役割を担っている。運営するのは社会福祉法人「よさのうみ福祉会」。施設全体で47人が働くが、うち25人を障害者が占めている。レストランの接客担当谷原政義さん(47)は「『すてきなホールの人だった。また行きたい』と思ってもらえればベスト」とはにかむ。
10年前に同法人が指定管理者になって以降、リフレでの経験を生かして高齢者施設の調理場や介護職補助などに就職した人は8人になった。藤原さんは「『おいしかったよ』『清掃が行き届いているね』という声が直接届き、障害者の励みになっている。地域も障害者も豊かにする場所に、リフレがなれば」と力を込める。
リフレかやの里 森のレストラン 与謝野町金屋1730。土、日曜営業。午前10時~午後5時(バイキングは午前11時~午後2時)。0772(43)1730。
からの記事と詳細 ( 地元野菜たっぷりのバイキング好評 障害者が働く京都・丹後のレストラン - 京都新聞 )
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