宮城県加美町の地域おこし協力隊員経験者の高橋千鶴さん(40)が、町産の野菜を使った手作り弁当を販売するキッチンカー「KamiRu(カミル)」を始めた。大崎地域を中心に巡って地場野菜のおいしさを広めていく。
初日となる17日は、同町のやくらい土産センター前で販売をスタート。「加美の旬菜弁当」は、春野菜のメンチカツやコゴミのごまあえ、雪下ニンジンのラペなど10種類の総菜を盛り込んだ。ひとめぼれと玄米食専用米「金のいぶき」のご飯と組み合わせ、税込み800円。メニューは旬に合わせて変えていく。
この日は協力隊活動で出会った地域の人からの予約も多く、弁当は完売した。
町出身の高橋さんは県外の大学を経て、埼玉の舞台美術会社に就職。演劇やテレビの制作で、昼夜のない忙しい日々を送った。東日本大震災後、石巻で炊き出しのボランティアを経験。食の大切さを再発見し、地元に関わる仕事をしたいと思うようになった。
2017年から3年間、地域おこし協力隊員として、スムージー販売や野菜の販促を担い、地場野菜の多彩さを実感した。隊員卒業後、野菜を食材に生かしたカフェ運営を考えたが、コロナ禍で飲食店は厳しい状況が見込まれた。自分で消費者の所まで出掛けようとキッチンカーを選んだ。
カミルは「加美」と「る」を組み合わせており、町の季節を巡るの「る」や、弁当を作るの「る」、千鶴さんの「る」などの思いが込められている。
キッチンカーは白と黄色のツートンカラーの軽ワゴン車。高橋さんは「多くの人に加美の食の魅力を知ってもらい、町にも足を運んでほしい」と意気込む。
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