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Thursday, February 25, 2021

コーヒーごみを肥料にブレンド 蔵前のチームが「人・環境配慮」表彰で特別賞 大丸東京店で展示販売 - 東京新聞

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大丸東京店で、園芸用肥料「+Coffee」を手にする白羽さん(左)と、プロジェクトの広報担当・勝浪永子さん=千代田区で

大丸東京店で、園芸用肥料「+Coffee」を手にする白羽さん(左)と、プロジェクトの広報担当・勝浪永子さん=千代田区で

 台東区蔵前のカフェや焙煎(ばいせん)店から出たコーヒーごみを回収して園芸用肥料にリサイクルする「+(プラス)Coffee」プロジェクトが、人や環境に配慮した商品やサービスを表彰する「ソーシャルプロダクツ・アワード2021」で審査員特別賞を受賞した。他の地域にも導入できる応用性の高い点が評価された。三月二日まで大丸東京店(千代田区)で開催中の大賞など受賞商品を集めた展示販売会で販売されている。 (砂上麻子)

 プロジェクトは、蔵前のコーヒー豆店「焙煎処 縁の木」を運営する白羽玲子さん(49)が、抽出かすや欠点豆のコーヒーごみを再利用するために考案した。台東区内にある知的障害者の福祉作業所がコーヒーごみを回収し乾燥させた後、畜産機械器具メーカー「四国ケージ」(愛媛県四国中央市)に送り、鶏ふんと混合して園芸用肥料「+Coffee」を製造する。

 鶏ふんだけの肥料より臭いが少なく、住宅地での野菜栽培や家庭園芸での利用が期待される。

 ソーシャルプロダクツ・アワードは、一般社団法人ソーシャルプロダクツ普及推進協会が主催し、今回で八回目。地域を挙げてごみの低減を目指すプロジェクトの取り組みが、「この仕組みが広まることで、いつか世界中のコーヒー廃棄物がなくなるのではないかというロマンすら感じさせる」と高く評価された。

 白羽さんは「いろいろな地域に広がり、肥料が売られるのが最終目標なので、私たちの思いを読み取ってもらえてうれしい」と喜ぶ。「+Coffee」は四月から、蔵前のカフェで本格的な販売を始める。

 受賞商品の展示販売会は三月五日〜十四日、丸井錦糸町店(墨田区)でも開かれる。

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