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Tuesday, August 4, 2020

「スマート全自動コーヒーメーカー」は我が家のコーヒーライフをどう変えたのか - 家電 Watch

プラススタイルの「スマート全自動コーヒーメーカー」を約1カ月間使ってみて、わかったこととは

そろそろ手で豆を挽くのもおっくうになってきたなあ……。そう思っていたところへいきなり登場したのが、さまざまなIoT家電を展開しているプラススタイルの「スマート全自動コーヒーメーカー」だった。コーヒーミルの機能とドリッパー、そしてコーヒーサーバーの機能が一体になったこの1台、スマートフォンとつながる機能も含めて考えると、9,980円というお値段(発売時のキャンペーン価格。通常価格は13,800円)は驚異的なまでにお買い得。なので、発表された直後に1も2もなく飛びついた。我が家のコーヒーライフがさらに充実することに期待して。

毎回飲む分だけをつくれるのは大きなメリット、だけど……

「スマート全自動コーヒーメーカー」は、そうやって全自動でコーヒーをいれることができ、スマートフォンとつながっていろいろと制御もできるという機能的な点でももちろん魅力ではあったのだけれど、特に我が家にぴったりだな、と思ったのが、毎回コーヒー豆(または粉)を作りたいカップ数分だけ入れるというところだ。

これは人によってはデメリットと感じるところかもしれない。たとえばストッカーが装備されているコーヒーメーカーだと、最初に大量のコーヒー豆を投入しておけるので、あとは水を補充するだけでコーヒーをいれ始めることができる。が、そうすると投入した豆を消費しきるまでは、別の豆を楽しめないということでもある。いろいろなコーヒー豆を購入し、その日の気分によってどれにするか選んでいる筆者としては、「スマート全自動コーヒーメーカー」のように毎回飲む分だけの豆を入れるシステムの方がありがたいのだ。

いくつかの種類のコーヒー豆を常備している我が家。そのときの気分で豆を変えたい

ただ、購入してから1カ月間使い続けてきて、デメリットというか、ここは弱点だな、と思うところも見えてきた。豆から挽いてコーヒーをいれる場合、当然といえば当然なんだけれど、手で挽いてネルドリップするのと、「スマート全自動コーヒーメーカー」でつくるのとでは、味わいがかなり違う。「スマート全自動コーヒーメーカー」ではどうしても薄味になるように感じるのだ。

豆ではなく、市販の粉からいれたときは特に不満のない、おいしいコーヒーになる。なのでいったん豆を手で挽いて、その後「スマート全自動コーヒーメーカー」でいれてみたところ、若干ながら風味が増した。でもネルドリップほどではない。ここから考えられることは、コーヒーミルによる挽き具合が豆の種類や自分の好みに合っていないか、ドリップ時の湯温がその豆・挽き具合に対して低すぎるか。そのあたりに原因がありそうだが、あくまでも個人の好みとして薄味に感じるというだけなので、それがちょうどいいという人ももちろんいるだろう。

適材適所で使い分けるのが正しい付き合い方?

あとは、準備と片付けをどこまで手間と思うか、が「スマート全自動コーヒーメーカー」を購入するかどうかの決め手になるかもしれない。コーヒーをいれるときの準備は、手作業のときと比べて、明らかに「スマート全自動コーヒーメーカー」の方が楽ではある。水と豆・粉を用意してボタンを押すだけでいいからだ。しかし、片付けは決して楽ちんとは言えない。毎回ミル部分をごっそり取り外して、フタを取り除いてフィルターを取り出し、ゴミ箱にコーヒー豆のかすを叩きつけて排出したら、すべて水洗いしていく必要がある。

使い終わったあとのミル部分。残りかすがわりと飛び散っていたりする

ゴシゴシ洗わなくてもいいので簡単ではあるのだけれど、フィルターについては目詰まりすることがあるので、3日に1度くらいはスポンジや歯ブラシなどで洗った方がいい。そして、飲み終わった後のサーバーももちろん洗う。フタ部分が簡単に取り外せるようにはなっておらず、フタがついたまま洗うしかないのだが、これがけっこう邪魔だ。しかも洗い終わった後、うっかりするとフタを開きすぎて破損しそうになるので、慎重に水切りカゴに置かなければならない。

1つ1つ手で水洗いしていく。こびりついていることはないので水で流すだけでOKだが、このフィルターは目詰まりしていたらブラシなどできれいにしておきたい
少しやっかいなのがこのサーバー。簡単に取り外せないので中を洗いにくい
洗った後、ちゃんと水が切れるようにしようと思うと、やっぱりフタが邪魔。根本で折れたりしないよう気を付けよう

総合的に考えると、手でネルドリップするときと「スマート全自動コーヒーメーカー」を使うときとで、準備・片付けの手間は差し引きゼロで、それほど変わらないなあという印象ではある。毎日捨てるような消耗品が出ないという点では経済的ではあるし、準備と片付け、どちらに手間をかけたくないかと言えば、筆者としては圧倒的に準備に手間をかけたくない派。なので、これからも使い続けるし、コーヒーメーカーとはこういうものだと思うようにしている。

そんなわけで、我が家の「スマート全自動コーヒーメーカー」は、準備にあまり時間をかけたくない平日に稼働させ、手軽に(粉から)コーヒーを楽しむという用途で活躍してもらっている。一方で休日は、時間をかけてでも手でネルドリップしてコーヒーを優雅に味わう、というパターンになった。平日と休日で道具を使い分けることで、カジュアルに、時にはじっくりと、いろいろなスタイルでコーヒーを堪能する。生活にそんな新しい楽しみが加わったのが、素直にうれしく感じているところだ。

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