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Thursday, July 9, 2020

東京の真ん中で野菜を作る「アーバン ファーマーズ クラブ」が目指すもの(T JAPAN web) - Yahoo!ニュース

ゆるやかに広がる、東京の都市型農的ライフスタイルの輪

 都市生活者にとって土と触れ合うことは、心身の健康を保ち、地域や社会の課題解決につながるヒントとなるのかもしれない。都市で行う農業、アーバン・ファーミングは欧米ではポピュラーだが、その潮流は近年、東京でも見られるようになった。2018年、都市型農的ライフスタイルから、新しい未来をつくるためにNPO法人「アーバン ファーマーズ クラブ」(以下UFC)が誕生した。現在は渋谷周辺のビルの屋上などに畑をつくり、都市農業を実現。アーバン・ファーミングを通じて都市生活者でもおいしくて安全な食べ物を育てられるような場と、みんなで共有できるコミュニティづくりを目指している。  代表で編集者の小倉崇が農業に興味をもったのは、2011年、東日本大震災を経験したことが大きい。明日の暮らしが見えない中で、人間の根源的な問いである“食べること”について考えさせられた。その後、仕事で全国の有機農家を取材する機会を得て、同時に神奈川県の相模湖で自然栽培をしている、ある若い農家との出会いから有機農業の窮状を知った。 畑ではルッコラの種取りも>>

 そんな折、知り合いから渋谷のライブハウスの屋上が空いたので何かやらないかと声をかけられる。だったら畑をやりたい、とふたつ返事で引き受けた。巨大プランターを3つ並べた畑に、農家の彼を巻き込み、野菜の育て方をデモンストレーションしてもらい、販売する。定期的にイベントも開催した。すると地域の住民や飲食店のシェフ、クリエイターなどが面白がって来てくれるようになり、年間で200名ほど集まった。 「『本当に渋谷で野菜がつくれるの?』ってよく言われたんですけど、無農薬で育てた野菜を口にするとみんなおいしいと感動してくれる。農家の彼のプレゼンテーションも成功し、野菜も売れた。一方で、集まった人は都市生活者だからこそ、自分で食べるものを育ててみたいという思いがあるのではと感じました」

 その後、友人知人らとUFCを立ち上げた。現在、400名を超えるメンバーが登録している。メンバーはグループのオンラインサイトで流れてくるイベント情報を見て、参加するかを決める。恵比寿で暮らしている人、渋谷に働きに来る人、母親グループなど、それぞれ生活環境はバラバラだが、その日畑に行った人が状況報告をするなど、各グループで畑を運営管理する。会社に行く前にちょっと寄って、土をさわったり、水をあげたりという人もいる。できる人ができることを協力体制でやるのがUFCのスタイルだ。 「最初は渋谷に土を入れて野菜を育てることに満足していたのですが、やがて花が咲き、野菜が育つという循環を知ることで、種を採取したいという気持ちが芽生えました。ほかにも自分たちの暮らしの中から出るゴミを堆肥にするにはどうしたらいいかを話し合ったり。活動自体はどんどん深くなっている気がします」  土に触れ、野菜を育てることで、心が開かれる。参加者は仲間を呼び合い、場所と思いをシェアするようになる。UFCを軸に東京の都市型農的ライフスタイルの輪はゆるやかに広がり続けている。

「URBAN FARMERS CLUB」

UFCへの参加は、公式サイトもしくはfacebookページにアクセス。登録ボタンを押して、入会金1,000円を支払うと会員になれる。現在育てているのはルッコラ、水菜、からし菜、レタス、にんじん、かぶ、ラディッシュ、トマト、豆など20~30種類ほど。季節によって変わる。畑での野菜づくり以外にも、中目黒の「オニバスコーヒー」と組んでコーヒーかすの堆肥化や培養土づくりにも力を入れている 公式サイト:https://ift.tt/2Z9kTPc facebookページ:https://ift.tt/3ebT3WE

BY CHIZURU ATSUTA

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