コーヒー豆やたばこの価格が10月1日に上がるのを前に、北陸の小売店が駆け込み需要の取り込みを急いでいる。コーヒー店はチケットを2割引きで販売し、コンビニエンスストアではレジ前にたばこを陳列し、まとめ買いを呼び掛けている。 ダートコーヒー（金沢市）は28日、直営の全6店でコーヒー豆やコーヒーチケットを割引で販売する。中央通、大河端両店では11枚つづりのコーヒーチケットを通常価格より500円安い3800円で販売する。3千円以上の購入客はマグカップがもらえる。 コーヒー豆は最大生産国ブラジルの天候不良で6月ごろから相場が通常の5割増に跳ね上がった。同社も大手メーカーに合わせて10月1日、直営店で値上げを始める。 水上慎太郎社長は「とても心苦しいが、お客さまとコミュニケーションを取り、納得してもらうしかない」と話した。 キャラバンサライ（金沢市）は具体的な値上げ日や値上げ率は検討中で、10月1日に毎年恒例のセールを行う。 日本たばこ産業（JT）は10月1日のたばこ税増税に合わせ、加熱式たばこ50銘柄を30円値上げする。石川、富山両県のコンビニなどでは、箱詰めのたばこをレジ前に並べるなどして、買いだめを促している。
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