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在宅ワークが増えたことでコーヒー需要が高まるなか、タイの山奥で作られたコーヒーが人気となっています。日本人女性が世界を旅して見つけた最高の一杯とは。 チャーリーさんにアピーさん。2人がタイの山奥で作ったコーヒーを日本で飲むことができます。 去年7月に東京にオープンしたばかりのアカアマコーヒー。オーナーの山下夏沙さん。毎日欠かさず店に立っている山下さんですが、彼女にはもう一つの顔があります。それは“旅人”です。 これまでに訪れた国は世界80カ国以上。1年の3分の1を旅先で過ごすこともありました。そして、発展途上国や紛争地域にも足を運び、現地で「おいしい」と思ったものを自身が経営するレストランで提供し、支援を続けてきました。 アカアマコーヒー日本店・山下夏沙さん:「ただ(料理で)消費するだけではなくて、フェアトレード認証にかかわらず生産者にとって“いいビジネスになっているか”。自分のお店を持つ場合は、そういった価値観を取り入れようと」 しかし、新型コロナウイルスの影響でレストランも時短営業を強いられるなど、訪れるお客さんの数は激減しました。 そうした厳しい状況が続き、アカアマコーヒーのオープン延期も考えましたが、最後に背中を押したのは品質への自信でした。 アカアマコーヒー日本店・山下夏沙さん:「(タイ)チェンマイを旅していて、『おいしいコーヒー屋さんあるよ』と軽い感じで紹介してもらって、行って飲んで、その瞬間にもう何も他の言葉がいらないくらい『あっおいしいね』って」 そこまで山下さんがほれ込んだコーヒー、一体どんな所で作られているのでしょうか。 出迎えてくれたのは共同経営者のリーさん。山下さんの親友であり、アカアマコーヒーの生みの親です。リーさんはタイ・ミャンマー国境に住む少数民族「アカ族」の出身です。 Akha Ama Coffee・リーオーナー:「私は(電気も携帯電波もない)大自然のなかで育ちました。日々の生活とこの自然を切り離すことなどできませんでした」 当時、リーさんの住む村には学校もありませんでした。それでもリーさんは村から遠く離れたフリースクールまで通い、大学まで進学しました。 リーさんは大学卒業後、村に戻ってアカアマコーヒーを設立。しかし、当時の味のレベルは満足できるものではありませんでした。 そこでリーさんはアメリカなど世界のコーヒー先進国に留学し、当時のタイにはまだ浸透していなかった、データを利用して温度管理などを行う最新の焙煎(ばいせん)技術を導入したのでした。 現在、売り上げは当初の10倍近くまで増え、タイ国内に3店舗を経営するまでにビジネスは拡大しました。そして、その利益はアカ族の村人たちに還元され、今では村の子どもたちの9割が大学まで進学しているといいます。 そして、海外初進出の舞台に選ばれたのが山下さんのいる日本でした。 Akha Ama Coffee・リーオーナー:「これは私たちにとって挑戦なんです。タイの小さなブランドが(コーヒー文化が根付く)日本で勝負する。きっと日本のお客様にも気に入ってもらえると信じています」 日本店の売り上げはコロナ禍にあってもコーヒー豆のネット販売やテイクアウトが好調で、オープンから半年以上経った今も順調です。 アカアマコーヒー日本店・山下夏沙さん:「自分たちの民族が大切にしているものを別の国(日本)で伝わるというのはすごいうれしいことだと思う。一緒にビジネスをしながらリー君たちが“大切にしたい”もの、(彼が)世界に伝えたいものを届けるお手伝いをしたい」
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