Pages

Saturday, January 2, 2021

見て楽しい、食べておいしい「野菜ブーケ」に注文続々 姫路の農家夫婦の挑戦 - 毎日新聞 - 毎日新聞

kuahbasolah.blogspot.com
畑で自慢の野菜を見せるファーマーズヤードの鈴木広史さん(左)と彩さん=兵庫県姫路市夢前町寺で、後藤奈緒撮影

 一見、花束(ブーケ)のようだが、ニンジンのほか紫のカブ、赤い大根など、珍しい品種を含むさまざまな野菜が使われている。

 兵庫県姫路市夢前町寺で農業を営む「ファーマーズヤード」の鈴木広史さん(45)と彩さん(42)が手がける「野菜ブーケ」だ。そのまま飾れるアレンジメントタイプもある。この商品が新型コロナウイルスの感染拡大後、「見た目でも食べても楽しめる」と全国から注文が相次いでいる。

 夫婦は2011年に農業を始め、栽培方法を工夫しあえて小さく作った色とりどりの野菜を年間約400品種育ててきた。化学肥料不使用にもこだわる。5年ほど前からブーケ作りを始めたのは、花屋での勤務経験がある広史さんだ。

 緊急事態宣言が出された20年4月、主な出荷先だった飲食店からの注文はほぼなくなった。歓送迎会用に需要が高まるブーケの注文も前年の10分の1以下に。それでも「大きな流れにのみ込まれず挑戦していこう」と自身を奮い立たせた。

色とりどりの野菜で作られた野菜ブーケ=兵庫県姫路市夢前町寺で、後藤奈緒撮影

 同じく苦境にいた、知人の飲食店シェフが「ここでしか食べられない料理を作る」と前を向く姿に背中を押され、「飲食店が動き出した時に創作意欲のわく野菜を作ろう」と決意。これまで出荷していなかったハーブの花など、料理を彩る新しい素材を飲食店に提案するため、野菜作りに一層力を込めた。心の支えにした言葉は「人間の未来は全て白紙。未来は自分で作るのだ」。米映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー3」に出てくるせりふだ。

 そんなとき、野菜ブーケが母の日(5月第2日曜)の贈り物としてネット通販で注目された。5月の出荷数は、前年の12倍になった。

 「コロナ禍でネット通販を使う年齢層が上に広がり、健康志向の高い方々に珍しがられたようです」と、予想外の反響を分析する。商機は今ととらえ、これまで利用していなかった産直通販サイトへの出品のほか、お歳暮やクリスマスなど季節ギフトの販売も始めた。商品を広く知ってもらうためインスタグラムなどSNS(会員制交流サイト)の活用にも注力する。

 今年で就農10周年。広史さんは「未来は予想できないが、どんなことがあっても一つずつ解決していく。10年後は世界に通用する農家になるのが目標」と話す。その第一歩となる新年は、「農家だから創作できる『野菜のアート』を、芸術として多くの人に楽しんでもらいたい」。次なる一手を画策している。【後藤奈緒】

Let's block ads! (Why?)


からの記事と詳細 ( 見て楽しい、食べておいしい「野菜ブーケ」に注文続々 姫路の農家夫婦の挑戦 - 毎日新聞 - 毎日新聞 )
https://ift.tt/351Zrhs

No comments:

Post a Comment