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Sunday, December 6, 2020

「2020年 野菜の総括」2020年は野菜の買い方・摂取意識に変化 約半数は「非接触での野菜の購入経験あり」 - 紀伊民報

外出せずに済む便利さ、新鮮な野菜を購入できる点などが高評価

2020年12月7日
タキイ種苗株式会社

年の瀬恒例!今年の野菜消費を振り返る タキイ種苗「2020年 野菜の総括」 2020年は「野菜の買い方・摂取意識」に変化 無人直売所・宅配…約2人に1人は「非接触での野菜の購入経験あり」 外出せずに済む便利さ、新鮮な野菜を購入できる点などが高評価
◎2020年、最も食べられた野菜は「たまねぎ」!好きな野菜ランキングに続いての1位獲得
◎例年と比べて購入量が増えた野菜のトップは「もやし」

 タキイ種苗株式会社(所在地:京都市下京区、代表取締役社長:瀧井傳一)は、2020年の年末を前に、310人の男女を対象に「野菜」に関する調査(インターネット調査)を実施いたしました。本調査は今年で6回目となり、今年ならではの「野菜」の世相を明らかにしました。「2020年の野菜の総括」として、ご報告いたします。

調査結果TOPICS!
■およそ2人に1人は「非接触での購入経験」があり、「無人直売所」「宅配サービス」が人気
46.5%は「非接触での野菜購入経験」があり、購入先ごとに「無人直売所:新鮮な野菜が買える」「宅配サービス:外出せずに済む」「農家直送品:生産者を支援できる」と、それぞれの方法ならではの利点が挙げられました。

■「自炊機会の増加」「食生活に気を付けるようになった」…約7割が食生活の意識や方法に変化
2020年、コロナ禍において食生活における意識や行動に変化があった人は68.4%と約7割に上りました。具体的には「自炊機会の増加」(67.9%)が最も多く、新しい生活様式の中、健康意識の高まりが見られました。

■2020年は「たまねぎ」が大人気!「よく食べた野菜」「高くても買う野菜」「好きな野菜」でトップ!
「今年食べる機会の多かった野菜」「高くても買う野菜」で1位となったのは「たまねぎ」で、8月に発表した「好きな野菜」でもトップであったことから、名実共に2020年で最も愛された野菜であったといえます。
「購入量が増えた野菜」では「もやし」がトップで、安定の低価格野菜もよく食卓に並んだ一年だったようです。

■「カット野菜」の購入経験者は3年連続で増加し、8割を超える
カット野菜の購入経験がある人は81.6%で3年連続の増加となりました。特に20代女性、30代では男女とも9割を超える人が購入したことがあるという結果になり、若い世代を筆頭に普及していることが分かります。購入理由の1位は「料理時間が節約できる」ことでした。

■年末年始に向けた「お雑煮」の実態調査!関東では「鶏肉」、関西では「大根」が定番具材
お正月の伝統料理「お雑煮」を食べる人は85.2%と大多数となりました。お餅を除いた具材では、関東では「鶏肉」(58.0%)、関西では「大根」(66.2%)が他と比べ特に定番具材であることが分かりました。

【タキイ種苗 野菜に関するアンケート調査】
◆調査期間:2020年11月6日(金)~9日(月)  ◆調査方法:インターネット調査
◆調査対象者:全国の20~60代の男女  ◆有効回答数:310サンプル
※グラフはすべて%。本リリース上のスコアの構成比(%)は小数第2位以下を四捨五入しているため、合計しても100%にならない場合もあります。

1.2020年の食生活・野菜摂取の変化
 ➀ 野菜の「購入方法」の選択肢が広がる!2人に1人は「非接触での購入経験」あり
 コロナ禍における新たな生活様式の中、社会生活のあらゆる場面でソーシャルディスタンスを保つ方法が模索された2020年、「非接触での野菜の購入経験」を聞いたところ、46.5%と約半数の人が非接触での購入経験があることが分かりました[図1]。

図1 「非接触での野菜の購入経験」 (N=310)
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202012068189-O14-V6Hjc2j7

②「無人直売所」「宅配サービス」が人気。購入先ごとに異なる魅力や利便性を実感
 具体的な購入先として最も多く挙げられたのは「無人直売所」( 45.1 %)、僅差で 2 位は「スーパーや量販店などの宅配サービス(生協や西友、イオンなど)」( 44.4 %)、 3 位は「農家直送品」( 31.3 %)でした [ 図 2] 。

 購入先別にその利点を聞いたところ、1位の「無人直売所」では、「新鮮な野菜が買える」(40.0%)が最も多い理由で、収穫して間もない新鮮な野菜を購入できる点、また、2位の「お得に購入できる」(38.5%)など、直売所ならではの利点が支持されていることが分かりました。

 2位の「スーパーや量販店などの宅配サービス」は、「外出せずに済むのが便利」(59.4%)が約6割、「一度にたくさん買うことができる」(39.1%)が約4割で、自宅まで届けてもらえる通販ならではの利便性が挙げられました。

 3位の「農家直送品」は、「生産者の顔が分かる野菜を買える」(51.1%)、「生産者を支援することができる」(48.9%)がそれぞれ約半数となり、生産者を直接感じて支援できる点が好印象となっているようです。

 利用者は購入先ごとに異なる魅力や利便性を実感し、それによってそれぞれの購入先を使い分けている様子がうかがえる結果となりました[図3]。

図2 「非接触での野菜購入 利用内訳」 (複数回答、非接触での野菜の購入経験がある人 n=144)
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202012068189-O5-Z39J935U

図3 「非接触での野菜購入の利点」 ※購入先別、利用内訳のトップ3の購入先について 
(トップ5、複数回答) 
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202012068189-O13-H3OlUVZ2

③ 2020年、7割に「食生活における意識や行動に変化があった」
  最も多くの人に起きた変化は「自炊する機会が増えた」で、約7割が回答
 2020年に食生活における意識や行動に変化があったかを聞いたところ、68.4%と約7割の人が「変化があった」と回答しました。コロナ禍で日常生活や食生活に影響が及ぶ中、多くの人の日頃の食生活に対する意識にも変化が起き、行動にも影響がもたらされたことが分かりました[図4]。

 具体的な変化では、1位「自炊する機会が増えた」(67.9%)が約7割で、コロナ禍において自宅で過ごす時間が増えたことも、自炊機会の増加に大きくつながったと考えられます。2位は「食生活に気を付けるようになった」(54.2%)、3位「野菜を積極的に摂取するようになった」(41.0%)となり、健康意識の高まりが感じられます。また、5位は「規格外や訳あり野菜の消費意識が高まった」(17.0%)で、自炊機会が増えて買い物をする機会も増えていることが考えられ、SDGsの目標12「つくる責任 つかう責任」でも問われているフードロス削減のための意識が高まっているようです[図5]。

図4 「今年、食生活における意識や行動に変化があったか」 (N=310)
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202012068189-O17-Sv8ZxhZE
図5 (トップ5、複数回答、意識や行動に変化があった人 n=212)
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202012068189-O3-5VHngHSq

2.2020年によく食べた「野菜」
➀ 「2020年よく食べた野菜」は「たまねぎ」が1位で、「好きな野菜」とダブル受賞!
 「2020年に食べる機会が多かった野菜」は、「たまねぎ」(64.8%)が2年連続の1位で、続く2位「キャベツ」(62.3%)、3位「トマト」(50.3%)の三つの野菜は4年連続でトップ3に入っており、家庭の定番として「殿堂入り」する野菜だといえそうです。食卓への登場回数でトップとなった1位の「たまねぎ」は、今年の「好きな野菜(※1)」では12年間で初めての1位に輝いており、名実共に「2020年の人気No.1野菜」であるといえます。

 3年ぶりにトップ5にランクインした「にんじん」(50.3%)も同率で3位となっており、2年ぶりに同じくランクインした5位の「じゃがいも」(48.7%)と共に、今年は根菜の人気も高かったようです[図6]。

図6(トップ5、複数回答、N=310)
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202012068189-O8-4kBY6H3o

参考: 2016~2019年「食べる機会が多かった野菜」 (トップ5、複数回答、N=310)(※2)
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202012068189-O2-DZtnB0WO

3.2020年の「野菜の値段と購入意向」
➀コロナ禍での野菜価格、75.5%が価格高騰を実感
 コロナ禍によって世界中がさまざまな苦境に立たされる中、日常生活において身近な野菜の価格にも影響はあったのでしょうか。野菜の価格高騰について聞くと、今年は例年に比べて野菜の値段が高かったと思うと答えた人は75.5%と昨年より11.0ポイント増え、多くの人が野菜の値上がりを実感していたことが分かりました。

 記録的豪雨や猛暑の影響で野菜の価格高騰実感が高まった2018年(77.7%)以来の高い割合となりました[図7]。

図7 「今年は例年に比べて野菜の値段が高かったと思うか」(N=310)
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202012068189-O6-mr74D0i6

② 価格高騰の実感1位は「キャベツ」。「よく食べる野菜」ほど値上がりを実感しやすい!?
 75.5%もの人が「野菜の価格高騰」を実感していた中、「例年に比べて高い」と感じられていた野菜の1位は「キャベツ」(40.6%)、2位「レタス」(31.0%)、4位「白菜」(27.1%)と、トップ5に葉物野菜が三つ入る結果となりました。

 1位「キャベツ」と4位「トマト」(27.1%)は、「2020年に食べる機会が多かった野菜」でもトップ5入りしており[図6]、日常的に購入機会が多いことも値段の変動を実感しやすかったことに影響していると考えられます[図8]。

図8 (トップ5、複数回答、N=310)
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202012068189-O11-z02K8cCC

③ 値段が高くても買う必須野菜トップ3は「たまねぎ」「キャベツ」「じゃがいも」
 「値段が高くても買う野菜」でも1位は「たまねぎ」(26.1%)で、安定の人気が分かる結果となりました。2位は「キャベツ」(21.3%)、3位は「じゃがいも」(20.3%)と続き、トップ5に入った野菜の顔ぶれは、「2020年に食べる機会が多かった野菜」[図6]と同様で、たとえ価格が上がっても常備したい、家庭に必須の野菜であるといえそうです[図9]。

図9 (トップ5、複数回答、N=310)
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202012068189-O1-cp1Z2Dln
④ 「もやし」は2020年の食卓の救世主だった?!
 コロナ禍でさまざまな生活の変化を余儀なくされ、食生活にも変化があったとみられる中、野菜の購入における変化を知るため、「2020年、例年に比べ購入量が増えた野菜」を聞きました。

 1位は「もやし」(20.6%)となり、野菜の価格高騰が多くの人に実感された今年[図7]、安定の低価格である「もやし」は食卓の救世主となっていたのかもしれません。

 2位「キャベツ」(9.4%)は、「例年に比べて高い」との実感で1位になったものの[図8]、購入量は増えているようです。3位「たまねぎ」(8.7%)、4位「じゃがいも」(5.8%)、5位「にんじん」(5.5%)は、アレンジのしやすさや保存性の高さも、自炊が増えたコロナ禍の食卓に並ぶ機会が増えた要因の一つかもしれません[図10]。

図10 (トップ5、複数回答、N=310)
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202012068189-O4-7qQ7Hcjo
⑤ 価格が高騰しても、約9割が「工夫して野菜を食べている」
 「野菜の価格が高騰した際に創意工夫していること」では、1位は「スーパーで見て安いものを買っている」(53.5%)でした。「特にしていない」(全体:12.3%、男性:20.6%、女性:3.9%)を除くと、全体で87.7%と約9割が、特に女性は96.1%とほぼ全員が何かしらの工夫をして野菜摂取していることが分かりました。

 男女差が顕著だった項目は、2位「もやしなど比較的安価な野菜で補足・代替している」(男性:28.4%、女性:56.1%、27.7ポイント差)と、1位「スーパーで見て安いものを買っている」(男性:41.3%、女性:65.8%、24.5ポイント差)で、価格高騰時にも女性の方が「安いものを買う」や「代替」など、野菜摂取のための工夫に取り組んでいることが分かりました。

 また、3位「料理に必要な最低限の野菜のみ買っている」(全体:36.1%)は、野菜摂取のための工夫の行動が、結果的にフードロス削減にもつながっているようです[図11]。

図11 「野菜の価格が高騰した際に創意工夫していること」 (複数回答、N=310)

【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202012068189-O18-V6HRhzD2

4.野菜の取り入れ方
➀「カット野菜の購入経験あり」8割以上に!若い年代を筆頭に年々浸透
 カット野菜の購入経験が「ある」人は81.6%で、昨年より1.9ポイント微増して8割を超えました[図12]。

 9割を超えていたのは「男性30代」(93.5%)、「女性20代」(93.5%)、「女性30代」(90.3%)で、若い年代の購入率の高さが分かります。昨年と比較して特に増加したのは「男性30代」(83.9%→93.5%)で9.6ポイント増、「女性50代」(71.0%→83.9%)で12.9ポイント増でした。若い年代を筆頭に、全年代で年々浸透している様子が分かる結果となりました[図13]。

図12 「カット野菜の購入経験」(N=310)
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202012068189-O19-D5536n21

図13 「カット野菜の購入経験」 (性年代別 各N=31)
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202012068189-O10-MGdi57a1

② カット野菜の購入理由、最も支持されているポイントは「料理時間が節約できる」
 「カット野菜の購入理由」は、「料理の時間が節約できる」(51.0%)が半数を超えて1位に、2位は「一度に使う量がちょうどいい(使い切れる)」(45.5%)、3位は「値段が手ごろ」(35.2%)となり、コロナ禍で自炊機会が増えた中、カット野菜の料理時間が節約できる点が最も支持されるポイントとなったようです。

 4位「一度に色々な種類の野菜が手軽に摂れる」(30.0%)や6位「生ゴミが出ない」(21.3%)など、カット野菜ならではの、多品目の野菜を手軽に摂取できる点や、生ゴミを出さずに食べきれる利便性や環境配慮の観点からも支持されているようです。7位「コンビニでも購入できる」(19.4%)は約2割となり、それぞれのニーズに合わせて支持される理由となっているようです[図14]。

図14 「カット野菜の購入理由」 (複数回答、カット野菜の購入経験者 n=253)
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202012068189-O12-9KmsbS7z

年末年始に向けた「お雑煮」の実態調査!
◆ お正月にお雑煮を食べる人は85.2%!関東では「鶏肉」、関西では「大根」が定番具材
 年末年始を前に「お正月にお雑煮を食べるか」を尋ねたところ、 85.2 %と大多数がお雑煮を食べることが分かりました [ 図 15] 。

 お雑煮に必須のお餅以外の具材でよく入っているものを聞くと、全体では1位には彩り鮮やかな「にんじん」(51.6%)、2位は「大根」(51.0%)、3位は「鶏肉」(44.2%)でした。

 地域別に見ると、関東では1位が「鶏肉」(58.0%)で全体より13.8ポイント高い結果となりました。一方、関西では1位が「大根」(66.2%)で全体より15.2ポイント高く、9位には「きのこ」(12.7%)が入りました。

 日本全国で愛される、お正月の伝統料理「お雑煮」の、地域の特色が見える結果となりました [ 図 16] 。
図15 「お正月にお雑煮を食べるか」 (N=310)
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202012068189-O9-L7SU3qK5
図16 「お正月に食べるお雑煮に入っている具材(お餅以外)」(トップ10、複数回答)
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202012068189-O15-JZLM74kb

(※1) 参照: 「2020年度 野菜と家庭菜園に関する調査」 https://www.takii.co.jp/info/news_200821.html
(※2) 参照: 「2016年の野菜の総括」 http://www.takii.co.jp/info/news_161222_2.html
「2017年の野菜の総括」 http://www.takii.co.jp/info/news_171212.html
「2018年 平成最後の野菜の総括」 https://www.takii.co.jp/info/news_181210.html
「2019年の野菜の総括」 https://www.takii.co.jp/info/news_191209.html

プレスリリース詳細へ https://kyodonewsprwire.jp/release/202012068189

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December 07, 2020 at 12:00PM
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