テレビ高知
外食を控え、自宅での食事の機会が増えるなか、高知県内では野菜の価格が例年より高くなっています。
「まるまる太った高知県が誇る野菜、ナス。このナスを始め毎朝たくさんの青果が取引される中央青果市場でも、値段に変化が起きています」（福島由季記者）
全国的に野菜の値段が高騰する中、県内では2月末から野菜の出荷量が前の年の同じ時期と比べて2割ほど少なく、卸値は1割から2割ほど高い状況が続いています。
背景には去年の台風や暖冬の影響で冬野菜に規格外のものが多く出荷量が少なかっこと。先月はじめから春野菜の出荷が始まり、流通量が少ないにも関わらず、新型コロナウイルスの影響で家庭内での食事の機会が増え、野菜の需要が急増したことが考えられます。
けさはトマトやレタス、キャベツなどの競りが行われ、特に高知が日本一の生産量を誇るナスは、1キロあたり400円ほどと、例年より2割ほど高値で取引されていました。
「量は例年より少なくて値段が高いです」（競りに参加した小売業者）
「コロナの影響が一番大きいのではないでしょうかね。各家庭で料理をして食べることが習慣づいてきたら嬉しいです」（県中央青果市場 小山晃専務）
今後は野菜の生産量が安定する見込みで、今月末からは流通量も増え、価格も例年通りに戻りそうだということです。
生活に身近なスーパーでは。こちらの店では、野菜の卸値の高騰を受け、販売価格も止む無く引き上げています。特にキャベツは、例年のおよそ1．5倍と高くなっています。
お客さんからは。
「高いですね」
「ふだんよりちょっと高い気がします。でも免疫あげたいしいつもよりたくさん（野菜を）食べたい」
値上げの一方、需要が増えたため例年に比べて売り上げ金額が1割以上アップ。特に長芋は、例年の2倍ほどにアップしているといいます。
「（長芋は）滋養強壮のため自宅で食べる頻度が増えている傾向がある。サンシャイン全店で（野菜の販売額が）伸びている。家でお休みされている人が多いので、需要が高まっているのでは」（サンシャインチェーン本部・生鮮商品部 秋山英範係長）
店では感染予防対策のため先週土曜日から、レジで対応する店員と客の間にビニール製のカーテンを設置し飛沫感染を防止。本来ポップを掲示するための器具を活用しています。
また、レジで並ぶ客同士の間隔を1メートルあけてもらう目印を設置したほか、イートインコーナーを廃止し、袋詰めスペースに変えることで密集・密接を防いでいます。
「当店ではコロナ対策をいろいろ行っているので、安心して買い物してもらえたら」（サンシャインクラージュ・横山法生店長）
店では、今週土曜日から系列の他の店舗合わせて15店でもビニール製のカーテンを導入することにしています。
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April 16, 2020 at 06:16PM
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