千葉県市川市が生活困窮者支援のため無料でカレーライスを提供する「いちカレ事業」で、レシピの試食会が27日、地元の和洋女子大で行われた。レシピは、家庭科の教員を目指す同大の学生3人が3品を考案。審査で食物繊維を多く含んだ食材を使った「嚙(か)んで元気に♪腸活カレー」が選ばれ、来年1月中旬から市内の飲食店などでスタートする。(保母哲)
いちカレ事業では、市内で3店舗ほどを募集し、今回のレシピをもとに、月、水、金曜の週3回、希望者にカレーライスを提供する。「食事を取れない人を市内でも見かける。おいしくて栄養のある食事を提供したい」と、田中甲市長の発案で年明けから取り組む。
レシピを考案したのは、家政学部家政福祉学科1年の岩田美穂さん、奥水美優(みゆう)さん、渡辺緒心(つぐみ)さん=いずれも(19)。3人は幅広い年代の人に提供するため、欠かせない栄養素としてタンパク質、食物繊維、カルシウムに着目した。
ゴボウや大豆、房総ひじきを使った「嚙んで元気に♪腸活カレー」のほか、肉を少なく豆腐を多くした「のばせ健康寿命!筋力維持カレー」、サバの水煮缶やネギを食材にした「鯖(さば)さばÇavaカレー」の3品を完成させた。審査したのは、いちカレ事業に協賛し、米1トンを贈った市川市農協と、1千万円を寄付した朝日信用金庫の役員、田中市長ら。3品を試食し、点数化して1品を選んだ。
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