
味や品質に問題がないにもかかわらず、形がいびつなどの理由で廃棄されている、いわゆる「規格外の野菜」。
食品ロスにもつながっている規格外の野菜を、1人の母親の思いが、クレヨンとして生まれ変わらせた。
水色の細長い箱を開けてみると、中には、赤や黄色など10色のクレヨン。
色に合う野菜や果物などの名前がついている。
その名も、「おやさいクレヨン standard」。
青森市内で会社を経営する木村尚子さんが開発した。
mizuiro株式会社代表取締役・木村尚子さん「その名の通り、野菜が含まれたクレヨンなので、おやさいクレヨン」
クレヨンは通常、原油から作られる「ろう」と、色をつける「顔料」が原料。
ところが、このクレヨンの「ろう」は米ぬかから、「顔料」は野菜や果物など、自然由来の素材から作られている。
試しに画用紙に線を描いてみると、本来のリンゴやキャベツの色が。
mizuiro株式会社代表取締役・木村さん「(開発した理由は?)もともとはフリーランスのデザイナー。1人娘と一緒に安心して使える、絵を描く物を開発したいなというところから発想を得て、開発しました」
万が一、子どもが口に入れても安全な自然素材のクレヨンに注目した木村さん。
原料の野菜などは、市場に出回らない規格外のものを利用。
例えば、青森・三沢市にある「株式会社グロウス」の工場。
青森は、ゴボウの生産量日本一で、ここでは、規格外のゴボウからゴボウ茶を製造。
その工程で出た端材を廃棄せず、「ごぼうクレヨン」の顔料として利用している。
そのゴボウを提供している会社の社長は...。
株式会社グロウス代表取締役・須藤勝利さん「小さいお子さんたちを持つお母さんが喜ぶような商品になっているというところ、安心・安全というところ、それがすごくうれしいなというふうに思います」
顔料として利用される野菜や果物のほとんどが、青森県産。
こうして集めた野菜や果物は、5%以下の水分量に乾燥。
さらに、髪の毛ほどの太さおよそ0.07mmのふるいにかけ、パウダーにする。
そうした自然素材の材料を、愛知・名古屋市のクレヨン工場で、おやさいクレヨンとして製品化。
一方、商品のパッケージは、青森市内の障害者を支援する施設で手作業により作られる。
さまざまな人の協力があって実現した、おやさいクレヨン。
これまでに、廃棄処分となる27万トンの野菜と果物が再利用された。
そんな木村さんは今、18歳の娘と2人暮らし。
mizuiro株式会社代表取締役・木村さん「シングルマザーとして、子育てと仕事を両立する中で、大変でしたけれども、すごくやりがいのある日々でした」
娘がいたから、ここまで来ることができたという木村さん。
おやさいクレヨンには、そんな母親が娘を大切に思う心が満ちあふれているようだった。
からの記事と詳細 ( リンゴやゴボウが...「規格外野菜」がクレヨンに大変身 - www.fnn.jp )
https://www.fnn.jp/articles/-/269687
No comments:
Post a Comment