県内の農家や栄養士、乳幼児を育てている女性らが旬の野菜をたっぷり使った離乳食・幼児食のレシピ作りを始めた。調理の時間や手間はできるだけ少なくして、大人の分も一緒に作れるものを練っていく。企画した団体の代表は「子どもたちがいろんな県産野菜を味わい、豊かな味覚を育んでもらえたら」と願っている。(押川恵理子)
来春以降にネット公開
今月十一日、「学びの杜ののいちカレード」のキッチンスタジオに色鮮やかな野菜が並んだ。レシピ作りに協力するモニター二十人のうち十四人が参加し、甘くてコクがあるバターナッツカボチャやサツマイモ、トマト、レタスなどを使い、ポタージュと、みそドレッシングの温野菜サラダを作った。モニターは同じ食材を用いて自宅でも再び作り、意見を出し合う。
基になるレシピを考えたのは、金沢市内で食育サロンなどを開いている栄養士の峯尾恵奈さん(36)。男の子二人を育てている。
生後五、六カ月から始まる離乳食に関する悩みで多いのは料理の手間や、食材の偏り。ゼロ〜二歳児の保護者を対象にした厚生労働省の二〇一五年調査では複数回答で「作るのが負担、大変」が33・5%と最も多く、次いで「もぐもぐ、かみかみが少ない(丸のみしている)」が28・9%、「食べる量が少ない」が21・8%、「食べ物の種類が偏っている」が21・2%。
そこで峯尾さんが提案しているのが、多くの具材を使って家族の食事を一緒に作る「一汁一菜」。今回は時短のため野菜は電子レンジで加熱。料理の途中段階で食材を取り分け、離乳食はペースト状にし、幼児用は野菜を手づかみで食べられるようにした。大人用は別に味付けして仕上げる。
モニターで、一歳の長女を育てている小松市の西出雅子さん(36)は「料理のバリエーションを増やしたい。同じ月齢の子を持つ人と交流することで、子どもとの関わりも参考にできたら」と話した。
レシピ作りを企画し、食材を提供するのは、県内の生産者と消費者をつなぐ活動を続けるNPO法人「アグリファイブ」(野々市市)。理事長で農家の洲崎邦郎さん(62)は「離乳食、幼児食を通じて県産野菜のおいしさを知ってもらい、味覚形成につながれば」と話した。今回の野菜は七尾市能登島の農家小鉢徹さん(32)らが栽培した。レシピは来年四月以降、アグリファイブのアンテナショップ「香土(かぐつち)」(野々市市)のホームページで公開する。
関連キーワード
おすすめ情報
からの記事と詳細 ( 野菜たっぷりな離乳食を 県内農家や母親らレシピ作り - 中日新聞 )
https://ift.tt/3kOveKC


No comments:
Post a Comment