
中山町出身で青山学院大(東京都)経済学部4年柏倉元太さん(22)が制作、運営するウェブサイト「コーヒー豆研究所」が月間20万ページビュー(PV)以上を記録し、国内最大規模のコーヒー情報ウェブメディアに成長した。新型コロナウイルス禍で昨年から実家に戻り、起業して個人事業主になった柏倉さんは「今後は山形発のコーヒー商品やサービスの開発を手掛けたい」と話している。 柏倉さんは山形中央高在学中からコーヒー好きで、大学進学後の2019年5月にブログを始め飲んだ感想を書き続けた。同年夏から1年間、ウェブメディア関連企業でインターンシップを体験し、サイトのPV数を上げる手法を学習。その体験を基に、さらに広く情報を届けコロナ下でも人に貢献しようと、今年1月にウェブマーケティング会社「オークス」を設立し、ブログをサイトに改めた。 サイト制作は独学で、インターン経験も生かした。柏倉さんは「現代は情報があふれ、どれだけ有益な情報を選べるか。記事が肝」と話し、掲載基準は「ユーザーのためになるオリジナル情報」。自身が筆を執るほか外部ライターにも依頼して頻繁に更新し、コーヒーの感想や知識、器具など幅広い情報を網羅する。業界で知られる著名人のインタビューも掲載している。
サイトは分かりやすさを優先。記事を最後まで読まない人を想定し、結論を冒頭に記す工夫も。厳選した完全無農薬のメキシコ産豆を販売している。PV数が増えるとともに、売り上げも上がり、モチベーションはアップ。それが好循環を呼び、PVが月26万前後に達した現在は、更新や執筆への責任感が出てきた。 コーヒーを毎日1、2杯は飲む柏倉さん。その魅力を「豆のひき方や炒め方、ドリップ方法によって味が変わり、奥深い」と語る。大学がリモート授業になった昨夏に帰郷。サイトの業務が多忙になり、今年4月から休学し専念している。 サイト運営について「誰でも始めやすいが失敗しやすい。改善の努力を続けられたから、大きくできた」と柏倉さん。ただ「他者貢献のためには個人事業主では限界があり」(柏倉さん)、いずれサイトは誰かに任せるか売却する計画。自身は経験を生かせるウェブ関係企業に就職を目指す。それまでにコーヒーの魅力をより多くの人に広めるつもりだ。
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