高木文子
8月31日は「8・3・1」の語呂合わせで「野菜の日」。岐阜県は、県民の野菜の平均摂取量が少ないため、8月を「野菜ファースト強化月間」と呼んでPRを進めている。野菜たっぷりのレシピをSNSで紹介し、「いつもの食事に野菜を1皿増やそう」と呼びかけている。
厚生労働省が示す野菜摂取の目標は1日350グラムだが、同省の2016年の調査では、県民の平均摂取量は男性273グラム(全国38位)、女性257グラム(全国33位)と低い。
県は、いつもの食事にプラス野菜「1皿」を加える▽血糖値の急上昇を抑えるため、食事の「1番」最初に野菜を食べる▽野菜摂取量を全国「1位」にする取り組みを進めることを掲げる。「野菜ファースト」は三つの「1」にちなんでつけた。
昨年の県の調査では男性の75%、女性の86%が「野菜を意識して多く食べている」と答えたが、「ふだんの食事で野菜の摂取量が足りている」と答えた人の約6割が、国の目標より少ない量を「望ましい量」だと考えていた。
県庁舎の食堂では8月、手のひらにセンサーを当てると緑黄色野菜などに含まれるカロテノイドの量を測定できる催しがあった。団体職員、森文子さん(57)は「野菜不足」と判定された。「ホウレン草などの色の濃い野菜をもっと食べて、青汁にも挑戦します」と話した。
県は、ホームページで野菜レシピを紹介。管理栄養士のお勧めレシピは、カロリーや塩分量もわかる。県健康推進室の職員で、管理栄養士の中島美冴さん(29)は「目標の350グラムの野菜がどのくらいの量になるのかをイメージするのは難しい。レシピを参考に正しい摂取量を知ってほしい」と話した。
レシピは、「おうちでごはんが楽しめる簡単レシピ」(https://www.pref.gifu.lg.jp/page/20711.html)や、インスタグラム「ぎふ野菜ファースト」(https://www.instagram.com/gifuyasaifirst/)で紹介している。(高木文子)
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