コーヒーの仕入れ販売などを行っている長野県立大（長野市）グローバルマネジメント学部３年の小倉翔太さん（２１）ら４人が今春、長野市街地に初店舗を構える。ネット販売や催しでの出店で実績を重ね、広がった人脈を縁に決心。２７日にプレオープンする。「皆さんにコーヒーを楽しむ時間を提供したい」と意気込んでいる。
小倉さんらは昨年４月、生産から提供まで高品質が保証された「スペシャルティコーヒー」の魅力を広めたいとサークル「ＯＤＤＯ ｃｏｆｆｅｅ（オッドコーヒー）」を発足させた。ネット販売の他、権堂町の広場で開く催しでの移動販売などを続けてきた。
店舗は、ＪＲ長野駅近くの中央通り沿いで、靴卸の「シューマート」が開設したサロン「Ｆｏｒ ｆｏｏｔ（フォー・フット）」の一角に設けたスタンド。事業家育成などを掲げる同社と人づてに関係ができ、小倉さんは個人事業主として出店を決めた。
就職活動の時期だが、小倉さんは事業に専念する。「商売の大変さはある」と緊張するが、市内での活動や松川町でのインターンシップで「好きなことを自然体で仕事にしている人たちと出会い、頑張ろうと思えた」。他のメンバーも就活や学業などと並行して関わっていく。
店ではコーヒーの種類ごとにカードを添え、生産農園や処理方法などによる味わいの幅広さをデザインの色合いなどで伝える。営業は午後０時半～６時。３月は金、土、日曜日に、４月からは火、水曜日にも開く。豆が買える専用サイトやインスタグラムでも情報を発信している。
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