西鉄高宮駅から徒歩約8分。自家焙煎(ばいせん)の香り高いコーヒーを求めて、珈琲いわくま(福岡市南区)を訪れてみました。
福岡県糸島市内の家具職人が手掛けた木製のカウンタースツール
西鉄高宮駅からほど近い、住宅街の一角にたたずむ「珈琲いわくま」。大きな窓から日差しが入り込む明るい店内は静かで、ゆったりした空気が流れています。
コンクリート打ちっぱなしのシンプルモダンな空間には、盆栽や季節の植物がさりげなく飾られています。店主の岩隈さんの美意識がいたるところに感じられます。
どっしりと重厚なカウンターはアサメラの一枚板で、テーブルや椅子も木製。居心地がよい理由のひとつといえそうです。
オリジナルブレンド(550円)、チーズケーキ(380円)
中深煎(い)りの「オリジナルブレンド」は、昔ながらの喫茶店で飲むコーヒーの味わいをイメージしたそうです。大分県日出町在住の陶芸家、阿南維也さんにオーダーしたという、やや大きめの灰色の磁器に注がれテーブルに運ばれてきました。
「小さなコーヒーカップだと物足りないでしょう」と笑う岩隈さん。確かに、じっくりコーヒーを味わえるのがうれしい…。この一杯に、飲む側への思いやりがこもっています。
手作りのチーズケーキは表面を軽く焦がした、かなり濃厚なタイプで口あたりはクリーミー。チーズケーキ好きは要チェックです!
茶わんが手になじむ「カフェ・オ・レ」(650円)
カフェオレは銀黒色の抹茶わんでいただきます。器は山口県萩市の濱中史朗さんの作品です。
手にした時にしっくりくる柔らかな風合い、カフェオレの薄い茶色と器とのカラーバランスが絶妙です。飲むと程よいコクとまろやかさに感動! 尋ねるとコーヒーとミルクの配合は5対5にしているそう。量もた~っぷりで満足できます。
岩隈さんの丁寧な仕事ぶりに見入ってしまいます
「香り豊かなフレッシュな豆を使用しています。コメで例えると新米のようなもの。焼き手によって味が変わるんですよ」と岩隈さん。
豆の種類は季節や収穫時期に応じて選び、いり方も「豆が持つ個性を最大限に引き出そうと心がけています」と話します。香り高いコーヒーが楽しめるよう配慮されているのですね。
4月には豆の種類が一部変わる予定とか。どんな豆がチョイスされるのか楽しみです。
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