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Monday, February 24, 2020

暖冬で野菜値崩れ、農家ため息 出荷量増でキャベツやタマネギ4割安に(京都新聞) - Yahoo!ニュース

 記録的な暖冬の影響で、生育の進んだ野菜の出荷量が増え、レタスやシュンギク、ブロッコリーといった冬野菜などが相次ぎ値崩れしている。価格低下は消費者にとって好ましい半面、生産農家や仲卸業者、小売店は利益減にため息が漏れる。

 京都地方気象台によると、今年1月の京都市内は平均気温7・5度(平年4・6度)。1月では観測史上最も暖かかった。
 市中央卸売市場(下京区)の集計では、1月は前年から出荷量が増えたキャベツやタマネギなどは4割近く値段を下げた。暖かい日が続き、鍋物商材として人気のハクサイやダイコンなどの売れ行きも鈍いという。
 スーパーをはじめ小売店での販売価格も安くなっている。京都生協はレタスやナス、キュウリなどを昨冬から1割ほど安く販売する。その分、利幅は縮むため「多く販売しないと利益が出にくい」(政策企画部)と頭を悩ます。
 季節需要のある野菜は収穫が早まった弊害も起き始めている。ナノハナは3月に需要が増えるが、既に収穫時期を迎えて売り場に大量に出回っているため、ピーク時には供給が細る懸念もあるという。京都生協は「サイクルに変調を来している」と今から確保に気をもむ。
 京都青果合同によると、今シーズンの冬・春野菜はおおむね2週間近く出荷が早まっているという。松本雄治執行役員は「平年なら冬の厳しい寒さで野菜の生育が止まるが、今年は寒さが緩んだため育ちすぎてしまった。旬の野菜が旬の時季に出回りにくくなっている。あまり豊作になりすぎても…」と打ち明ける。
 全国農業協同組合連合会(JA全農)府本部は「収穫量の増加は輸送などの生産コスト上昇につながり、農家の負担になっている」と、生産者の苦境を代弁する。

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