暴行や暴言に加え、激辛カレーを無理やり食べさせるなど卑劣な行為が明らかになった神戸市立東須磨小の教員間いじめ。保護者らによると、暴行は児童の面前でも行われていたという。加害教諭4人の一部は学年主任を務めるなどリーダー的存在。専門家は「いじめをなくすべき先生がいじめるとは、情けなくて言葉が出ない」と非難する。
同校5年の息子を持つ40代の母親によると、昨年担任だったのが今回被害を受けた20代の男性教諭。「子供が授業で活躍した様子を手紙や電話でわざわざ教えてくれるような親切で気配りのできる先生。優しい人柄で児童からの人気も高かった」と振り返る。
一方で、息子は被害教諭が40代の女性教諭から廊下で蹴られたり、たたかれたりする様子を目撃したという。女性教諭が「あいつ(被害教諭)は子犬や」とののしったり、「激辛カレーを食べさせたらゲーゲー吐いてて楽しかった」と意気揚々と話したこともあった。母親は「子供は事件を知って『本当はすごくつらかったんだな。大好きな先生だから守ってあげたかった』とショックを受けている」と声を落とす。
また、3年の子供が通う母親(37)によると、児童らは学校の廊下で被害教諭が加害教諭の1人に何度も頭を深く下げて謝っている姿も見たという。「子供は『とても怖かった。私たちにはいじめはよくないって言ってたのに、もう信用できない』と憤っていた」と話す。
加害側の女性教諭や男性教諭の一部は学年主任も務めていた。教育評論家の尾木直樹氏は「教員間のいじめが起きないよう積極的に取り組むべき学年主任らが悪質ないじめを行っていること自体、情けなくて言葉が出ない」と批判。全容解明には外部の専門家を交えた第三者委員会の設置が必要とし、「(神戸市内の)全小中学校の教員いじめの実態をあぶり出し、いじめに対応できる仕組みづくりを早急に整えるべきだ」と主張した。
2019-10-09 11:30:00Z
https://www.sankei.com/west/news/191009/wst1910090050-n1.html
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